就活応援コラムバックナンバー(第6回_令和6年2月8日公開)

キャリアコーディネーター就活応援コラム 第6回「傾聴」について

キャリア面談を行っていると、
「コミュニケーション力がない」、「採用担当者と会話が続かない」、
「何を話せばいいか分からない」といったコミュニケーションについての
悩みをお受けすることがあります。
みなさん、「コミュニケーション」=「話す」ことだと思い込んでしまっていませんか?

実は相手の話を聴く「傾聴力」も重要なコミュニケーションスキルのひとつと言われています。
今回は「傾聴力」を身につけるためのポイントをお伝えします。

1.まずは態度と姿勢を変えてみよう

傾聴するうえで重要なのが“態度”と“しぐさ”。
「興味がありしっかり聴いていますよ」と自分の身をもって示します。
相手のほうに体を向け前のめり気味に、気持ちのいい笑顔で顔や目を見て、
リラックスしてもらえるように柔らかい表情を心がけましょう。
視線を合わせるのが恥ずかしいなら、「目と目の間」を見ましょう。
余り怖い顔で見ないでくださいね。少し笑顔で。
見つめすぎるとおかしいので、時々、瞬きの際に視線を落とすと良いでしょう。
まずは自分がリラックスし、思い込みや先入観を持たずにフラットに聴き、
ゆったりと相手を受け入れるような気持ちでのぞみましょう。

2.ミラーリングやバックトラッキングを使いこなそう

「ミラーリング」とは、鏡のように相手と同じ動きをすること。
姿勢や表情、しぐさ、声のトーン等を相手と同調すると、親密感や安心感が生じます。

「バックトラッキング」とは、「オウム返し」のこと。
相手「・・・○○なんです。」
私「○○なんですね。もう少し詳しく聞かせてください。」
一部語尾をそのまま返しながら共感を示します。
相手の感情に寄り添い、うんうんと頷いたり、相槌を打ったり、
話すペースを相手に合わせたりしましょう。

3.「パラフレーズ」相手の話を言い換えてみよう

傾聴は、話の内容を適宜まとめながら聴くことがとても大切です。
ある程度話を聴いたら、その内容を自分の言葉に言い換えてみましょう。

言葉は人によって定義の違い、感覚の違いがあります。
同じ言葉でも相手とズレが生じることがあります。
そのズレをなくすのが「パラフレーズ=言い換え」です。

分かりやすい例としては「ということは」という言い方です。
「これ、急ぎでやってほしいんだけど」と頼まれたとします。
この時、話す側が思っている「急ぎ」と聴き手の「急ぎ」にズレがあると
トラブルになりそうですね。 「急ぎだから1時間以内」という感覚もあれば、
「今日中にやっておかなければ」という捉え方もあります。
このような場合にパラフレーズが役立つわけです。

上記の例でいくと「これ、急ぎでやってほしいんだけど」と言われたら、
「急ぎですね!ということは、〇時までにやればいいですか?」という具合です。
もしここで認識のズレがあれば「いや、△時までにやってほしいんだよ」と、
より具体的に相手が求めていることが分かってきます。

ミラーリングと似ていますが、ただ相手の言葉を繰り返すだけでなく、
相手の考えや体験なども含んだ全体を言い換える、というのがパラフレーズです。
パラフレーズを行うことで、正確に話を理解しようとしていることが相手に伝わり、
相手との信頼関係も増しますし、話も整理されて、気づきが深まるというメリットが
生まれていきます。
ちなみにことわざで言い換えて互いの納得度を増すという方法もあります。

おわりに
傾聴をマスターしてコミュニケーション力アップ!
「話し上手は聞き上手」。「話し上手」より「聞き上手」。

生まれつきコミュニケーションの高い人はいません。
真剣に話を聞いてくれ、コミュニケーションを取ろうとする人は、周りの人から慕われます。
最初はぎこちなくても、トレーニング次第で円滑に会話を進めるコツが掴めてきます。
自然に傾聴ができるようになれば、就活はもちろん、学生生活や友人関係にも、将来の
仕事の場面でもきっと大いに役に立つはずです!

就活は、社会人になるための活動ですから、色々な価値観の社会人と一人でも多く会い
視野を広げたり、共通の趣味や目標を持つ人と出会ったりして、日々の会話から傾聴力を
高めていきましょうね。

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