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知事のページ - 長崎県知事 中村法道

平成27年1月29日 定例記者会見

      

 ●会見内容●

                              
                   

         1.長崎がんばらんば隊の今後の活動について
         2.知事のバチカン等訪問について
         3.石木ダム事業について
         4.諫早湾干拓事業について
         5.スカイマーク社の民事再生手続き開始について
         6.石木ダム事業について(2)
         7.スカイマーク社の民事再生手続き開始について
         8.新県庁舎の整備および県庁舎跡地活用について
         9.世界遺産およびローマ法王の来崎について

     
           

1.長崎がんばらんば隊の今後の活動について


○広報課長 ただいまより、知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
 知事、よろしくお願いいたします。

○知事 よろしくお願いいたします。
 まず初めに、今日は、がんばくんとらんばちゃんに同席をしていただいておりますが、長崎がんばらんば隊の今後の活動について、ご報告をさせていただきたいと思います。
 先の長崎がんばらんば国体、長崎がんばらんば大会では、がんばくん、らんばちゃんと一緒に学生ボランティアとして頑張って大会を盛り上げていただきましたがんばらんば隊の皆様方が、今般、引き続き県政の広報活動にご協力をいただけるということになりました。
 あわせて、県民の皆様方にも、どうなるんだろうかとご心配をいただいておりましたけれども、がんばくんとらんばちゃんが、この長崎がんばらんば隊の隊長、副隊長として継続して活躍をしていただけるということになりました。
 今後、長崎がんばらんば隊の皆様方が長崎の活性化に向けて活躍していただけるということは大変ありがたい話であると考えているところであります。
 がんばくん、らんばらゃんが、県民の皆様から愛される隊長、副隊長として隊員の皆様と一緒になって元気な長崎県づくりのために大いに貢献してくれることを期待しているところであります。
 なお、本日の隊長、副隊長就任を受けまして、「がんばくんとらんばちゃんのお部屋」といったサイトを県のホームページにアップしたところであります。がんばくん、らんばちゃんのプロフィール、今後の活動内容等の資料もお配りいたしておりますので、後ほどご覧いただきますようお願いをいたします。
 一応、報告事項は1件でございます。後はどうぞよろしくお願いいたします。

 

○記者(共同通信社) では、幹事社から質問させていただきます。
 冒頭知事が話されましたけれども、がんばくんとらんばちゃんについて、国体後の去就が注目されていたわけですけれども、こういった形で隊長、副隊長ということで就任されて、知事におかれては、今後、どのような活動で長崎を盛り上げていってほしいか、どのように活躍してほしいかということを1点お伺いします。

○知事 県の行事に限らず、関係団体ではさまざまな取組をしていただいているわけでありますが、そういった折々に触れて両隊長、副隊長には長崎の活力再生のために一所懸命、県をPRしていただきたいと考えております。あわせて、これまでも終始、両大会を支えていただきました若い方々に、今後とも継続した活動を続けていいというご協力のお話もいただいたところですので、今後、さらにそうした若い方々の輪を広げて一緒になって県勢の活性化を目指していきたい。
 具体的には、県のさまざまなPRイベントでありますとか、お祭りでありますとか、そういったさまざまな機会に(出演)要請等もいただくと思いますので、子どもたちにも人気の高い両隊長、副隊長が出かけて行って広報活動に従事していただければありがたいと思っております。

     
          

2.知事のバチカン等訪問について

○記者(共同通信社) ありがとうございます。
 もう1点、先日、知事はイタリア、欧州の訪問を終えて帰られたばかりと思うんですけれども、こちらでの活動の成果と感想についてお伺いしたいんですが。

○知事 大きくは2つの目的を持って行って参りました。そのうちの1つは(「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」と「明治日本の産業革命遺産」の)世界遺産登録実現に向けて関係機関のご協力、ご支援をいただきたいということ。そして、もう1つは、せっかくヨーロッパに参りますので、これまで友好関係にありましたオランダのゼーラント州を改めて訪問させていただき、これからの交流のあり方等について模索する機会をいただきたいということであります。
 まず、世界遺産の登録でありますが、フランスではユネスコの世界遺産センターをお訪ねいたしまして、キショー・ラオセンター長と直接面談をさせていただきました。その際、ラオセンター長からは、こういった形で長崎県の首長が揃って要請活動にいらっしゃるということは、将来に向けた保存・活用等について非常にまとまりのある態勢ができているということの証であろうというご評価をいただきまして、積極的に協力していきますというようなお話もいただきました。
 なお、当然のことながら、世界遺産候補は2つございますので、「明治日本の産業革命遺産」、そして、続く「長崎の教会群」についてご協力のお願いをしてまいりました。
 あわせて、バチカンの駐ユネスコ大使、フォロ大使には、実は長崎をご訪問いただきまして、各構成資産のご視察や講演もいただいたことがあったんですが、改めてご協力のお願いをさせていただき、暫定資産として登載されて以降、終始、ご協力ご支援をいただいたところでありまして、これからもしっかり協力をしていくというお話をいただいたところであります。
 それから、日本の駐ユネスコ大使として門司大使がいらっしゃいますが、やはり国の立場としてしっかり主体性を持って登録実現に向けて努力していきたい、この両資産について何としても登録実現を目指していかなければいけないというような積極的なお話をいただきました。
 その後、バチカン市国を訪問いたしまして、文化評議会の議長さん、行政庁の長官、外務局の長官、そして総理大臣に当たる国務省の長官と直接面談の機会をいただきました。
 どなたからも積極的な支援を行っていくという趣旨のお話を頂戴したところでありますが、その際、改めてローマ法王猊下(げいか)の長崎ご視察についてもお力添えをいただきたいというお願いをいたしました。ローマ法王の日本訪問については、現在のスケジュールの中では、まだ具体的に確定しているような状況ではないと。なおかつ、アジア訪問については、既に韓国、フィリピンを訪問されたということもあり、まだ訪問していない地域もある。既に訪問が確定しているような話もあり、なかなか難しい面があるということでした。しかしながら、私の方からは、信徒発見から150年、そしてまた長崎にとっては被爆70年という大きな記念すべき節目の年でありますので、ぜひ訪問をお願いしたいということを申し上げたところ、そうした長崎県の熱意については、それぞれのお立場からローマ法王にもしっかりお伝えをしたいというありがたいお話を頂戴したところです。
 その後、ローマ法王にも一般謁見という形ではありましたが、直接お話をさせていだたく機会もいただきました。私からは、先ほど申し上げたように、大きな記念の年でありますので、ぜひ長崎にお越しいただきたいというお願いをいたしましたが、具体的なご返事は、いただけるような状況ではありませんでした。
 ちょうど日本では、関係の皆様方に推薦決定をいただいたタイミングでしたので、その報告も兼ねて直接面談させていただいたということは、ありがたい機会をいただいたと思っております。

      

 

     
                

3.石木ダム事業について

○記者(NBC) お聞きしたいことが2点あるんですけれども、まずは石木ダムの件です。
 今週月曜日に地権者の方々が県庁を訪問して、この件についてお話したいということがありましたけれども、知事はご不在ということで会えませんでした。その点について会えなかったということへの誤算もあるんですけれど、かなりこの問題については複雑な対応を示しているということになりますが、その点については知事、いかがお考えでしょうか。

○知事 (先日、県庁を訪問された件は、)具体的には石木ダムについて抗議と、そして佐世保集会での宣言文を提出したいということで、1月21日にご連絡をいただいたということでありました。その際には河川課の方で対応をさせていただくと(お答えしたと聞いております)。私は既に用務がございまして、出張の案件が決まっておりましたし、前もって知事に会いたいんだというようなお話はなかったと聞いております。
 そういう中で私に会いたいんだというお話があったということでありますけれども、前もってそういうやりとりがあった状況の中で残念に思っております。

○記者(NBC) そういうことであれば、今後、また知事にお会いしたいということで訪問ということも考えられますけれども、その際にはいかがですか。

○知事 私との面談の件につきましては、昨年の7月だったと思いますけれども、現地において説明会に私も出席をさせていただきましたが、その際には私のあいさつも十分させていただくような時間もいただけませんでした。
 そして、お話の内容も、この石木ダムの技術的・専門的な話題に限定した意見交換がなされまして、その際、「こういった専門的・技術的な課題であれば、土木部の所管の方で対応をさせていただきたい」と申し上げたところであります。そしてまた「知事の立場からお話をさせていただく必要があるような事項であれば、それはそういった機会を設けます」というお話をさせていただいて、それについてはご了解をいただいたと思っております。
 したがって、これからどういったご趣旨で面談のご要請をいただくのか、その段階で判断をしていく必要があるのではないかと思っております。

○記者(NBC) この件でもう一つ、そういうことで今月は立入調査ということで結局は入れなかったということですが、4日間行かれていて、地権者の方々もかなり県への反発というのも強めているように感じられました。その点についてはいかが考えておられますか、その反発を受けて。

○知事 今回の立入調査は、補償額を算定する上では必要不可欠な調査であり、法令上も立入調査できるという定めがあるわけでありまして、そういう中で協力のお願いをさせていただいたところであります。これに応じていただけなかったということで、結局その調査ができない状況になったわけでありますけれども、大変残念であります。
 したがって、一連の手続は手続として進めていく必要があるものと思っておりますが、何としても地域の皆様方のご協力をまた継続してお願いしていかなければいけないと思っております。

      

 

     
          

4.諫早湾干拓事業について

○記者(NBC) あと一つだけ、諫干の件なんですけれども、最高裁の決定が先週ですか、出されました。それで今回の最高裁の決定が一つの転機になるのではないかということを県としても考えていたのではないのかなというふうに思うんですが、結局は両方の決定を認めるということで状況が変わっていないということになっています。その点についての受け止め方というのを教えていただきたいんですが。

○知事 間接強制金の支払いについて、それぞれ訴訟当事者が異なる2つの案件で違う方向性、開門しても開門しなくても間接強制金を支払うという結果について(国が申し立てを行い)最高裁まで上がって審議がなされたわけであります。(したがって、今回の最高裁の審議は、)本来の開門の是非についての審議の場というよりも、それぞれの訴訟の結果として出された間接強制金を支払うべきであるのか否かという判断を求める場になってきたわけであります。最高裁が全体の(開門の)是非について審議をするという場ではない案件で、一定開門の是非について判断をされるというのは難しいのではないかと考えてきておりました。
したがって、これからは(国の)請求異議訴訟(などの一連の訴訟)、これで争われているわけでありますので、しっかりそういった訴訟に国の方でも適正に対応していただく必要があるのではないかと思っております。

○記者(NBC) その請求異議訴訟とか、(開放差止)本訴の方でもっと関係すると、国の方は最高裁で統一的な考えを示してほしいと言っていますし、最高裁の方は国の方にもっと全面的解決に向けての努力をということを言っていますよね。それぞれがそれぞれに言い合っているという状況にもなっているんですが、そこの点は知事としてはいかがですか。

○知事 これまでの経過を見てみますと、やはり訴訟を重ねて今のような状態に至っているわけですね。確かに話し合いで解決をというご意見もいただくわけでありますが、これは、開門するか否か(という選択肢)しかないわけでありまして、その中庸の選択肢というのは許されていないわけであります。
 当事者が話し合いで(解決できるかどうかは)、例えば開門原告団の方々が開門しないという選択肢をお持ちかどうか、あるいは長崎県の関係住民の皆様方が開門するという選択肢をお持ちかどうかにかかっていると思います。(しかしながら、)これまでの経過を見てみます時に、そこはなかなか難しいので今日に至っているという状況ではなかろうかと思っています。
 したがって、訴訟として一つの結論を求めるという形でこれまで来たわけでありまして、さきの福岡高裁の時もきちんと上訴して最高裁の判断を得てほしいというお願いをしたんですが、それにもかかわらず当時の政府自らがこれを一方的に受け入れて裁判を確定してしまわれた。そういう中で話し合いの場などがあったかというと一切なかったわけであります。
(開門問題は)やはりそれほどに難しい案件ではないかと思っておりますので、訴訟は訴訟として一つの最終結論を得ていく必要はあるのではないかと思っております。
 ただ、現実的な対応として、既に有明海の漁業再生に向けて関係4県で協議の場も設けられているわけでありますので、4県が協調して漁業再生に向けて一緒になって取り組んでいく、これはもう積極的に進めていかなければいけない。できればそういった取組を通して、有明海の漁業上の問題を克服できるような成果が得られるというのが一番望ましいことではないかと思っております。

○記者(西日本新聞社) 関連して、先日、佐賀県の山口祥義新知事が誕生しましたが、長崎県の総務部長も務められた方にかわられたということで、諫干問題の解決に向けた変化を期待できるのでしょうか。
 それと、山口新知事と、どのようなことを話し合っていきたいとお考えでしょうか。

○知事 どんなお考えをお持ちなのかということだと思います。
 先ほど申し上げたように、佐賀県の皆様方はこれまで、開門調査は実施すべきというお考えであり、開門しなくていいという選択肢は恐らくお持ちではなかったと思います。(もし、仮に)そういう選択肢があるということであれば、話し合いの余地はもちろんあるだろうと思っております。しかし、そういう選択肢がない中で、話し合いや協議を進めて一定の結論が得られるかというと、これも先ほど申し上げたようなさまざまな経過をたどってきた案件ですので、なかなか難しいのではないかと思っております。

○記者(西日本新聞社) 山口さんにかわったということで、長崎県側として何か変化は。

○知事 諫早湾干拓事業の開門問題について、どんなお考えをお持ちであるのか直接お聞きしたことはありませんので、これから、そういった機会があればお尋ねしてみたいと思います。

     
          

5.スカイマーク社の民事再生手続き開始について


○記者(朝日新聞社) 昨日、民事再生法の申請をしたスカイマークに関連してですが、本県にも路線があります。格安航空の先駆けだったこともあって、まず、県民にとってどういう路線だったかとお考えか教えてください。

○知事 この路線は、平成22年から長崎−神戸−羽田間の国内航空路線を1日4往復運航していただいており、平成25年には約34万人の利用者の方々がいらっしゃいました。
 昨日、民事再生手続の開始の申立てを行ったとの報道に接したところですが、今後は、民事再生手続を進めつつ安全かつ安定した運航を維持し、事業の再生に向けて全力で取り組むとの趣旨が表明されておりますので、民事再生手続中も長崎線の運航は継続されていくのではないかと考えているところです。事業の再生を着実に進めていただき、引き続き安定した運航をいただければと願っているところです。

○記者(朝日新聞社) もし、スカイマーク側から知事に存続について意見を求められるようなことがあれば、どんなふうにお願いしたいと思われますか。

○知事 それは、先ほど申し上げたような方々が利用されている路線でありますので、継続して運航をしていただけるようにお願いをしていきたいと思います。

     
          

6.石木ダム事業について(2)

○記者(朝日新聞社) あと、石木ダムの関連ですが、先日も地権者の方が来られたという話で、知事が(地権者の所に)行かれた時も技術的なお話になったということですが、地権者の方々からすれば、必要性についてまだ納得していないというところが根本にあって、それをわかってもらいたいがために技術的な話を持ち出してきて、ここが県とは主張が違うんだということを説明したいんだというふうにみているんですが、その場合に、知事が改めて(地権者の所に)出向いて、必要性についてもう一度地権者の方々を説得、納得させるような場を設けるということはお考えにならないんでしょうか。

○知事 そういう場になってないんですよ。私も、改めて必要性を含めてご説明、お願いをさせていただこうと思いましたが、発言も制限されましたし、挨拶も十分させていただけない状況でしたし、その後の議論の内容も、先ほど申し上げたように本当に技術的な観点に立ったご議論でありました。そうであれば、まさに専門的な立場で、国のダムの設計、建設指針等の考え方を含めてご説明をさせていただいているわけですので、そういった担当職員からしっかりと説明をさせていただくということが必要になってくると思います。
 そういった中で、私として、その辺の話をさせていただく必要があるということであれば、それはそういった機会を得て行きたいと思います。ただ、必要性そのものについては、これまでも繰り返し、お話はさせていただいてまいりました。そういった中で、いまだ理解がいただけないということであります。
 既に8割を超える皆様方には、そうした点にご理解をいただいているという状況もあり、残された期間の中でどう対応していくのかという判断が必要になってくるものと思っているところです。
 したがって、私といたしましては、静穏な状況の中で、これから地権者の皆様方と、具体的な生活再建等を含めて話し合いができるということであれば、積極的に出向いてまいりたいと思っております。

     
          

7.スカイマーク社の民事再生手続き開始について(2)

○記者(時事通信社) 先ほどのスカイマークに関連してですけど、既に民事再生の申請後に、長崎空港への乗り入れの見直しに関して打診とかありましたか。

○知事 (担当課に対し)打診はあっていますか。

〇担当課 あっておりません。

○知事 あっていないということです。

○記者(時事通信社) 過去にもそういう経緯はないですか。見直しに関しての打診というのは。民事再生法申請前のここ最近とか。

〇担当課 そのようなことも、あっておりません。

〇記者 わかりました。ありがとうございます。

     
          

8.新県庁舎の整備および県庁舎跡地活用について

○記者(長崎新聞社) 31日、土曜日に、さまざまな紆余曲折を経て、新県庁舎の起工式が行われます。
 これまでの議論の中でもそうでありましたが、地元商店街や自治会からは、商店の分散とか、商店街の衰退、あるいは、埋立地である新県庁舎の建設予定地の安全性については、やはりいまだに懸念の声が聞かれるところであります。知事として、改めてそういった点についてどのようにお考えなのか。
 そして、現在の県庁舎の跡地利活用について、知事のお考えを伺いたいと思います。

○知事 この新県庁舎の建設については、さまざまなご議論をいただく中で、商店街の活性化の面で、移転は困るというようなお話等も頂戴してきたわけですが、そういったご議論等も踏まえて県議会でもさまざまな議論をいただきました。そして、やはり最大の必要性というのは、災害時に重要な拠点施設としての役割を担わなければならないということもあり、移転先を決定し、建設を進めるという一つの結論が得られたわけですので、あとはそういった方向性に基づいて着実に事業を進めていかなければならないと思っているところです。
 安全性についても、ご懸念の点はさまざまなご意見等もいただいてきたわけであり、その辺も踏まえてお答えをさせていただき、十分安全性が確保できるということで現在の候補地への移転を決定した経過があるわけですので、ぜひご理解をいただきたいと思っているところです。
それから、跡地の活用については、ご承知のとおり地域の活性化のために重要な役割を担うことができるようにということで、歴史・情報発信機能ですとかホール機能(及び多目的広場機能)を3つの主要機能候補とする方向性に基づいて、今、検討が進められているところです。
 ただ、新庁舎移転の際には同じような時期に並行して、その跡地の活用も明らかになるようにといったご指摘があり、そう努力するのは当然だと思っておりますが、例えば、MICE機能がどうなっていくのかといった見極めるべき点もあり、また、市から新たなご提案もいただいたところであり、そういった点を含めて少し時間がかかっておりますが、現在、検討中であります。

○記者(長崎新聞社) 長崎市との協議で時間がかかっていると。知事の思いとしては、いつまでに跡地活用について結論を出したいと思われているんですか。

○知事 大きな街の中の要素が動いているわけであり、その方向性が定まってこないと、なかなか難しいと思っております。当初、同時並行して検討を進めていきますというようなお話も差し上げた経過があるわけでして、できるだけ早く方向性をお示ししていく必要があると思っておりますが、まだまだそういった根っこの部分に係る要件が明らかになっていないという状況ですので、いま少し時間をいただく必要があると思っております。

 ただ新庁舎が完成・移転した後には、切れ目なく次の事業に着手できるように努力していく必要があると思っております。

○記者(長崎新聞社) 新県庁舎が完成する2017年にはもう方向性というのは出せるということですか。

○知事 現時点でのスケジュール感は、平成29年秋ぐらいに(県庁舎が)完成し、移転した後、跡地の整備に着手するという形になっていくものと思っております。

     
          

9.世界遺産およびローマ法王の来崎について

○記者(長崎新聞社) 教会群についてですが、今回のご訪問で、世界のキリスト教の遺産とどう違うのか、そのあたりの教会群はなぜ生まれたのかという歴史とか意義というものをもっと世界に深く知ってもらう必要があるかと思うんですが、そういう課題が出てきたかと思うんですが、具体的にはどうされるのかということ。
 もう1つは、ローマ法王の来日は、率直に言ってかなり厳しい状況じゃないかという感じがしたんですが、知事は、ご訪問中に「今後もお願いをしていく」というお話をされておりましたが、具体的にはどういう形でお願いをしていくのかということの2点、教えていただきたいと思います。

○知事 確かに、今回、海外に出て「長崎の教会群」の世界遺産登録のお話をさせていただいた時に、どういった点が一番特徴になる部分なのかということをもっともっと知っていただくということが、世界遺産登録後、世界の方々に興味や関心を持っていただくためにも重要だということを改めて実感したところです。
 従いまして、恐らく世界にそういった例はないのかもしれませんが、潜伏キリシタンの方々がどういった形で信仰を守ってこられたのか。例えば、踏み絵があったり、マリア観音像があったり、あるいはオラショといったものが残されたりといった部分を含めて、もう少し世界の方々に理解を深めていただけるような、例えば、さほど規模は大きくなくてもパネル展示なども含めて展開していく必要があると感じました。
したがって、できるだけ早期に関係自治体の方々とも相談をして、そして、世界遺産に携わっていただいている大使の皆様方からも協力するというようなお話もいただきましたので、そういった取組を強化していかなければならないと考えているところです。
ローマ法王様のご来県については、確かに既に想定されているスケジュールの中にはいまだ入っていないというご説明をいただいたところですが、いろんな機会、チャンネルを通してお願いをしていく必要があると思っております。たとえ今年の長崎ご訪問が難しいという状況であっても、近いうちにぜひお越しいただけるよう、他の関係の皆様方にもご協力をお願いして、引き続き働きかけを進めていきたいと思っているところです。

○広報課長 以上をもちまして、知事の定例記者会見を終了させていただきます。
 ありがとうございました。

      

 

      

     
      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
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