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知事のページ - 長崎県知事 中村法道

平成26年1月6日 年頭知事訓話

 皆様、明けましておめでとうございます。
 例年になく穏やかな新年となりましたけれども、皆様方には、ご家族お揃いで輝かしい新年をお迎えになられたことと心からお慶び申し上げます。
 そしてまた、今日は、年初早々、大変ご多忙の中、渡辺議長、中山副議長、そして、前田議員にもご臨席をいただいております。今年もどうぞよろしくお願いします。
 年頭に当たりまして、一言、皆様方にお話をさせていただきたいと思います。
 私も、知事に就任をいたしまして4回目の正月を迎えました。例年でありますと、ゆったりとしていたんですが、何やかやと忙しい新年でありましたけれども、昨年、実は、この場で皆様方に県の総合計画のちょうど折り返しの年であるということで、できるだけ頑張りましょうというお話をさせていただきました。起承転結の「転」の年だというお話をいたしましたけれども、今年は、限りなく「結」に近い、そういう年になってくるものと思います。
 これまでいろんな分野で苦労していただいて種をまいていただきました。少しずつ芽が出た分野もありますが、これからしっかり水をやり、肥料をやって大きな花を咲かせて実を結ばせていかないといけない時期になっております。これからの時期が一番大切なのではなかろうかと思っているところであります。今年、やり残したことがないように、後になって後悔することのないように、できることは全てやってしまう。そういうつもりでこの総合計画の推進に全力を挙げていただきたいとお願いを申し上げます。
 特に、今年度から新しく取り組み始めた大きな課題に県民所得の向上対策がございます。ご承知のとおり、農林水産業、製造業、観光業、この分野について具体的な支援策等を講じて県民所得の向上を目指しているわけでありますけれども、とりあえず事業のスタートとしていろいろな募集を行い、支援措置は講じました。また、民間の新しい動きも始まりつつあります。問題は、そうした動きをいかに県下全域に波及させていくのか。
 1つの例を申し上げます。三菱重工においては、客船建造がスタートいたしております。近いうちに2隻目の建造をスタートされるわけでありますが、いわば客船建造というのは、一つの街をつくり上げてしまうという事業になるわけでありまして、その波及効果ははかり知れないものがあるわけであります。
 これまではさまざまな事業のうち、県外に約7割ぐらい出ていた。その仕事をできるだけ県内に落としていただこう、県内で引き受けられるような体制をつくっていこうということで人材の育成等にも力を注いできました。しかし、まだまだ足りません。これが連続して客船建造に取り組んでもらえるということになると、その波及効果が半分以上、県外にいってしまうということがあってはならないと思うわけでありますので、県内の関係先にそういう受け入れ体制をしっかりとつくっていく必要がある。これは我々がどんなにあがいても難しいんです。関係団体の皆様方と一緒になって力を合わせて体制づくりを進めていかないと実現できないことなのであります。
 もちろん、人材育成その他の点について支援策を講じるということは、当然あり得る話でありますけれども、そういった大きな流れを踏まえて、その動きを県内の経済の隅々にどう及ぼしていくのか。これはやっぱり職員の皆さんが一人ひとり、それぞれの分野で頑張って、関係業界、団体の皆様方と一緒になって取り組んでいただかないと具体的な成果に結びつかない。そういう年になってくるものと思っております。
 ぜひ今年は、総合計画に掲げるさまざまな事業がありますけれども、本当に今の取組で十分であるのか、事業を推進することが主体になっていないかどうか、しっかりとしたアウトカムに結びつける、実を結ばせるということが我々に今求められているわけでありますので、単に水をやればいいと、肥やしをやればいいと、自分はやることはやったんだというのでは通用しない状況にありますので、そのことはぜひ皆様、お一人おひとり、肝に銘じてこの1年間を過ごしていただきたいというお願いをさせていただきたいと思います。
 この県民所得向上対策といいますのは、長年の本県の課題であります。歴代の知事さんも一生懸命努力をしてこられました。その結果が今あるわけでありますけれども、あえて、私は、皆様方と一緒に、この課題を正面に据えてチャレンジしようということでお願いをしてきた経過があります。強い思いで望んでいかなければ結果が得られない、そう思っておりますので、ぜひご協力をいただきたいと思います。
 これから県政を推進する上で、どういった点に重点的に取り組んでいくのかということについて少しお話をさせていただきたいと思います。
 第1点目は、今申し上げましたように、県民所得の向上対策、これはどうやったら県民所得が向上するのか、その発生源、そのために産業の活性化を図ろうということで、主たる産業は何なのか、製造業の中でもコアになる部分はどこなのか、そういった思いで今の施策を組み立てました。
 ただ、まだまだ足らざる分野があるのも事実であります。県内総生産の75%程度は、ご承知のとおり、第三次産業なのであります。この第三次産業のうち、観光産業については、先ほど申し上げたように、既に幾つかの施策を推進しております。最もウエートが大きいのはサービス業であります。サービス業もいろんなサービス業がありますが、本県の産業構造のもう一つの特徴は、この第三次産業のウエートが大きいということであります。このサービス業の振興を何とかしなければ、やはり大きな波及効果が得られないという問題があります。
 これまで行政の立場から見ると、第一次産業、第二次産業、第三次産業の中で、商業、観光業、こういった分野については継続的に施策を講じてまいりました。しかしながら、サービス業については、非常に手薄い施策であったと思っております。民間の皆様方に任せればいいんじゃないかというような考え方があったのかもしれません。しかし、このままではだめだと思います。こういった部分にしっかりとてこ入れをしていかなければ、県民所得の向上に大きな波及効果が期待できないのではないか、そう思っておりますので、今年度はぜひ知恵を絞って具体的な振興策を練り上げて事業化を進めていきたいと考えております。ぜひ皆様方も知恵を出していただきたい。
 実を言うと、県庁の中に、第三次産業の担当セクションがどこなのかということも恐らく判然としない状況があるのではないかと思っております。各分野それぞれのつながりがあるサービス業でありますので、それぞれのお立場でどうやったらもっともっと活性化ができるのか、ぜひ知恵を出して来年の予算に反映していかなければいけないと思っているところであります。
 それから、既に講じております県民所得の向上対策、これも今の施策で十分であるのか、これは経過を踏まえながら、常時監視し、推進していく必要があるものと考えております。
 先ほど申し上げました中小企業への波及を具体的にどういう形で進めていくのか、受け皿づくりをどうつくっていくのか。そういう面も含めて、さらに努力を重ねていかなければいけないと思っております。
 農林水産業、観光業、それぞれの分野でしっかりと頑張っていただいておりますので、具体的な成果を目指して、この1年間、頑張ってまいりたいと考えております。
 そして、2つ目の重点的な施策を進めたいと考えております方向性、これは国際化であります。
 皆様、ご承知のとおり、我々の予想をはるかに超えるようなスピードでグローバル化が進んでおります。実は、私、昨年初めて東南アジアを訪問させていただきました。まだまだだろうという思いで現地を視察をさせていただきましたけれども、とんでもありません。目覚ましいスピードで動いております。それぞれの国によって、それぞれの事情があって、違いはありますけれども、発展のスピードははるかに私どもの予想を超えております。シンガポールは先進国であります。しかし、タイなどについても多くの富裕層ができており、海外に出かけられる方々も相当に増えているわけであります。これからはそういった海外市場をにらんだ産業施策、これが必要不可欠になってくるものと思っております。
 観光、物産、さまざまな分野の企業の活動、これからはそういった海外市場をにらんで積極的な展開を進めていかなければいけない、その支援策の拡充に力を注いでいかなければいけないと考えております。
 そのためには、また、海外で活躍できるような人材の育成に力を注いでいかなければなりません。これは既に教育庁の方でもご検討をいただき、方向性を示していただいておりますけれども、これからのグローバル化の時代を踏まえて、国際的な舞台の上で活躍できるような、そういう長崎県らしい人材を育成していかなければいけません。高等学校への国際科の設置等も含めて前向きに進めていかなければいけないものと考えているところであります。
 ぜひ、それぞれの分野で、恐らく県庁内で国際的な関係がないという所属はあり得ないのではなかろうかと考えております。いろいろな機会があるだろうと思いますので、皆様方もそういう視点で、これから自らの仕事を考えていただきたいと思っております。
 よく、観光客の誘致、あるいは物産の輸出等を考える際に、その輸送手段、交通手段をどうするんだという話になります。国際航空便は、なかなか搭乗率が悪くて、苦戦を強いられている。そういう話の繰り返しなのであります。
 一方的に向こうからお客様を「来てください、来てください」と言うのではなくて、これからは相互交流の時代であろうと思っております。長崎から、九州から、もっともっと海外に出かけていただく、交流を深めていただく、そういう民間交流の枠も、もっともっと大きく拡大していかなければいけないのではないかと考えております。
 そういった中で一つチャレンジしていきたいと思っておりますのが、日中韓のトライアングル交流、これをぜひ実現したいと思っております。
 ご承知のとおり、韓国、中国とは、長崎県は非常に歴史的にも深いゆかりがあるわけであります。話をよく聞いてみますと、中国と韓国、この両国間も盛んに交流が行われております。今、日中・日韓関係が必ずしも良好な関係にないために、中国の観光客は、韓国に多く出かけておられるというような話も聞いているところであります。
 これからは、これまでの長年にわたる交流の歴史、資産を活かしながら、日本と中国、日本と韓国、韓国と中国、このゆかりを結んだ三国間の交流を促進する、安定的に交流を積み重ねていく、そういう取組にもチャレンジしてみたいと考えているところであります。
 そして、3つ目の方向性でありますけれども、これは、保健、医療、子育て、いずれの場合を考えてみましても、まさにこれからの社会というのは支え合いの社会であろうと思っております。ハンディを背負われた方々が、社会の中で孤立してしまうということがあってはなりません。地域社会全体で、そういった方々を支えていかなければいけません。そういう社会をぜひ実現していきたいと考えております。
 子育てを一つ例にとってもそうであろうと思います。巡り会い、結婚、妊娠、出産、育児、そして進学、就職、こういった一連のライフステージを、行政が直接支援するというのはなかなか難しい側面もありますので、地域、社会、企業、NPOの関係の皆様方と一緒になってサポートしていくような体制づくりを進めていかなければいけないと思っております。
 人口減少社会にもはや突入しているわけでありますので、これからは高齢者の方々、女性の皆様方にもっともっと活躍していただけるような、そういう社会づくりを進めないといけません。
 ニート、引きこもり等の課題を抱えた皆様方も、もっと積極的に社会に出てきていただいて活躍をしていただける、そういう取組が求められていると思います。
 そういった3つの方向性に重点を置きながら、この1年間、しっかりと取り組んでまいりたいと思っておりますので、ぜひ、ご協力をいただきますようよろしくお願いをいたします。
 それからもう一つ、職員スピリットについてお話をさせていただきたいと思います。
 この職員スピリットについて、5つの項目を掲げて、皆様方にご努力、意識改革を求めてまいりました。
 最も大切にしたいと考えてきたのが、県の職員一人ひとりが地域経営の責任者であり、具体的な成果を県民の皆様方に還元していく必要があると、そのことを肝に銘じて仕事に取り組んでほしいと言い続けてまいりました。
 ほかにも、4項目あります。なかなか、わかりにくいんじゃないかというご議論もいただきました。そこで、これは私の一つの提案として聞いていただければと思います。
 この5つのスピリットを、5つの「C」で代弁できないだろうかと、こう考えました。
 地域経営の責任者、責任者もいろんな立場があられます。欧米の言葉で言えば「CEO」、チーフ・エグゼクティブ・オフィサー、これが最高責任者、経営責任者であります。まあ、CEOが何千人もおったら困るということもあるかもしれませんので、チーフ(Chief)。この「チーフ」という言葉は、インディアンの酋長がチーフなんだそうであります。何となく、胸落ちするかなという思いもあります。
 チーフ、もしくはチーフ・オフィサーであるという自覚を持ちましょうと。
 そして、ほかの4つ、これは皆さん、ご記憶にあられるでしょうか。
 県民の皆様方の痛みや思いを酌みとって、それをしっかりと県政に活かしていきましょう。県民の思いをキャッチ(Catch)する。
 もう一つ、常に環境変化に応じて見直しを進めていきましょう。チェンジ(Change)。
 従来の慣例、慣習にとらわれることなく、新しい発想で挑戦しよう。チャレンジ(Challenge)。
 常に危機意識、コスト意識を持って仕事に取り組んでいこう。コスト(Cost)。
 この5つの「C」で代弁できないだろうかと。これはぜひ、後で職員の皆さん方の意見を集約してもらえればと考えておりますけれども、皆様方は、チーフとしてこれから県政に携わっていただく。仕事に当たっては、キャッチする、チェンジする、チャレンジする、常にコストを意識する、そういう思いで仕事に取り組んでいただければと考えているところであります。
 この1年間、ほかにもさまざまな課題が山積をいたしておりますけれども、皆様方とまた力を合わせて全力で取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともお力添えを賜りますようお願いを申し上げます。
 今年1年間が、皆様方にとりましてすばらしい年となりますよう、心からお祈りを申し上げまして、年頭に当たってのお話とさせていただきます。
 今年も、どうぞよろしくお願いします。

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