消防学校は普通の学校とは違うのですか?
消防学校は「消防組織法」という消防の教育訓練機関として県に設置が義務づけてあります。
よって、学校教育法で定める学校(小・中学校・高等学校)とは異なります。
消防学校に入りたいんですが?
消防学校は、消防職員、消防団員及び一般企業や町内会の消防防災関係者に対し消防防災に関する教育を行っています。民間でいえば会社の研究所のようなものです。消防職員になるための専門学校ではありません。
なお、消防職員になるためには各消防本部において採用されることが必要です。
消防学校ではどんな教育をしているんですか?
消防職員教育
消防職員に採用された新規消防職員に対し、約5ヶ月の消防の基礎的な教育を行う「初任科」、火災の原因の調査や消防設備等の事務を行う「火災調査科」「予防査察科」、救急隊員の資格を取るために行う「救急科」、交通事故や地震等の災害時における人命救助のプロを養成する「救助科」、テロやNBC災害への対応能力を養成する「特殊災害科」などを行っています。
消防団員教育
消防団の幹部である「幹部科」(団長、副団長、分団長・副分団長、部長・班長)、女性の消防団員を対象とした「女性消防団員課程」や「ラッパ科」等を行っています。
その他の教育
民間事業所の自衛消防隊員に対して行う「自衛消防隊研修課程」や、「婦人防火クラブ研修課程」「少年消防クラブ研修課程」、その他、県や市町に新規採用された職員に対して行う「県・市町新入職員防災研修課程」を行っています。
女性も消防学校に入校できますか?
長崎県内では、女性消防職員は平成12年度から採用が始まっています。採用後、初任科教育において、男性と同じ訓練を受け、寄宿舎で団体生活をすることになります。
また、消防団の女性消防団員を対象にした、「女性消防団員研修課程」(日帰り)を平成14年度に新設しています。
子どもたちは入校できないの?
入校できます。
小学校5年生または6年生の少年消防クラブ員(男子・女子)を対象として、「少年消防クラブ研修課程」を実施しています。
消防職員の初任科のお兄さん・お姉さん達が優しく教えてくれます。
消防学校には寮があるんですか?
あります。入校生は原則として全寮制となっています。
外出や外泊はできますか?
外泊は、金・土・休日は可能です。
外出は、消防職員初任科を除いて毎日可能です。 初任科は火・木のみです。
離島や遠方の消防団は入校するのが大変では?
長崎県消防学校では、原則として、消防団員が仕事の都合や消防学校から遠距離その他特別の事情により入校困難な消防団を対象として、教官が現地に出向いて教育訓練を行う「現地訓練」を行っています。
土日の入校は可能ですか?
長崎県内の消防団員の約6割がサラリーマン団員です。そのため、平日実施の消防学校入校は仕事を休まなければならないなど大きな負担となっています。
このような状況を踏まえ、平成19年度から、「幹部科中級」(分団長・副分団長課程、部長・班長課程)の1日目を金曜日、2日目を土曜日に開催する(金土開催)ことで負担の軽減を図り、消防団員の皆様が入校しやすい環境を作っています。
短期間(1日程度)の入校は受け入れていますか?
市町や民間事業所等からの要請に基づき、消防団員や民間事業所の自衛消防隊等を対象に「1日入校」として教育訓練を実施しています。また、町内会等の自主防災組織のメンバーまたは災害ボランティアとして活動を行いたいと思われる方などの入校も受け入れています。
地震体験車について教えてください。
長崎県では平成10年3月に導入以来、県民の防災意識の普及啓発に活用するため、消防学校の防災教育に役立てるほか、各消防本部や市町が開催する防災訓練や避難訓練などに貸し出しています。
※ 令和4年10月現在、地震体験車は故障中のため貸し出しを中止しています。貸出再開は未定です。
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