令和5年度長崎県原子力防災訓練

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 令和6年2月17日に長崎県庁、松浦市、佐世保市、平戸市及び壱岐市内各所において、国及び関係機関が参加し令和5年度長崎県原子力防災訓練を実施しました。                                                               本訓練では、長崎県地域防災計画に基づき、災害対策本部の設置・運営訓練、情報収集伝達訓練、玄海原子力発電所からおおむね半径30km圏内の住民を、30km圏外の避難所へ避難する訓練を実施しました。

【訓練の目的】
 災害対策基本法、原子力災害対策特別措置法、長崎県地域防災計画、避難対象市の地域防災計画等に基づき、原子力防災関係機関及び地域住民が一体となった原子力防災訓練を実施し、緊急時における通信連絡体制の確立、緊急時モニタリング活動・原子力災害医療等の災害対策の習熟と防災関係機関相互の協力体制の強化を図るとともに、住民の原子力防災に対する理解の促進を図る。

【訓練想定】
 佐賀県内を震源として地震が発生(佐賀県玄海町震度6弱を観測)し、各関係機関が災害対策に係る態勢を構築していたところ、通常運転中の玄海原子力発電所4号機において、原子炉冷却材の漏えいが発生し、緊急負荷降下後、原子炉を手動停止した。原子炉停止後、非常用炉心冷却装置が作動したが、全ての交流動力電源が失われる事象などが発生し、炉心を冷却する全ての機能を喪失し、全面緊急事態となる。

【訓練項目】

  1.情報収集伝達訓練                                                                                                 2.災害対策本部の設置・運営訓練(県庁、各市役所、県北振興局庁舎、壱岐市役所勝本庁舎)                                                         緊急時における防災関係機関相互の通信連絡体制の確立や応急活動体制の習熟等を目的として、災害対策本部の設置・運営等の訓練を事故の       進展にあわせて行いました。訓練では、国、県及び関係市間でのテレビ会議等により、状況把握や情報共有を実施しました。

 

  3.緊急時モニタリング訓練                                                                                  緊急時モニタリング計画の実地検証と、防災計画に基づき整備したモニタリング資機材等の操作習熟を図るため、環境放射線量の測定等を実施   しました。また、モニタリング情報共有システムを利用し、実測値の情報収集を行いました。

 

  4.原子力災害医療訓練                                                            各避難先に市町村において、30km圏内の避難者を対象に避難退域時検査、屋内で避難所(救護所)運営訓練、原子力災害医療講話、除染や安     定ヨウ素剤の服用等について説明を行いました。また、原子力災害時において被ばく傷病者の発生を想定して、航空機(ヘリ)や救急車による原   子力災害拠点病院等への人員搬送訓練を実施しました。

 

  5.住民避難訓練                                                                                                                    各市において一時移転の対象となった住民を避難車両(バス)及び自家用車で避難所まで一時移転する訓練を行いました。また、UPZ圏内の福   祉施設においても、UPZ圏外への福祉施設への避難訓練を実施しました。                                                              離島においては、時化等で避難ができない場合に備え、放射線防護工事を施工した施設への屋内退避訓練を実施しました。

【訓練状況】

 訓練状況[PDFファイル/1MB]

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