熱中症に気をつけましょう
熱中症は、気候変化に体が慣れない5月頃から発生し、特に梅雨明けの蒸し暑く、急に気温が高くなる時期に増え、7月から8月に多発する傾向があります。
熱中症の正しい知識を身につけ、自分や周囲の方が熱中症にならないように気を配りましょう。
熱中症とは・・
高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、救急搬送されたり、場合によっては死亡することもあります。
熱中症は、予防法を知っていれば防ぐことができます。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけるとともに、こどもや高齢者、障害のある方など、周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎましょう!
県内の熱中症の現状
令和6年度は、県内で1,342人(過去最多)が熱中症により救急搬送され、7月から8月の搬送件数は、全体の約7割を占めました。
最新の救急搬送者数は右記ホームページをご覧ください。【総務省消防庁】熱中症情報
県内の熱中症に関する地域性
長崎県環境保健研究センター(長崎県気候変動適応センター)の研究によると、県内において、年平均気温は上昇傾向にあり、熱中症救急搬送者数も増加傾向です。
特に、島原地域(島原広域消防本部の管轄地域)は県内でも暑い地域であり、特徴として、熱中症救急搬送者の症状が重くなる傾向にあることが分かっています。 右記ホームページでお住まいの地域に関する情報を確認し、熱中症予防行動の参考にしましょう。【長崎県気候変動適応センター】熱中症情報ページ
熱中症特別警戒アラートの運用が始まりました。
熱中症特別警戒アラートとは
令和6年度から「熱中症特別警戒アラート」が新設されました。
気温が特に著しく高くなることにより、熱中症により人の健康に重大な被害が生じるおそれがある場合に、環境省が発表します。
熱中症警戒アラートとは
熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される際に、暑さへの「気づき」を呼びかけ国民の熱中症予防行動を効果的に促すため、環境省・気象庁が提供する情報です。
熱中症予防行動をとりましょう!
熱中症予防行動のポイント
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暑さを避けましょう
1.室内では、扇風機やエアコンで温度をこまめに調節し、遮光カーテン・すだれを利用しましょう
2.外出時は、日傘や帽子を着用しましょう。天気の良い日は、日陰を利用し、こまめな休憩をとりましょう。
3.からだの蓄熱を避けるために、通気性のよい衣服を着用し、保冷剤や冷たいタオルなどで身体を冷やしましょう
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こまめに水分を補給しましょう
室内でも、外出時でも、のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分・塩分などを補給しましょう
詳しい予防行動については、右記ホームページを参考にしてください。【厚生労働省】熱中症を防ぎましょう
「熱中症警戒アラート」発令時には、徹底した「熱中症予防行動」をとりましょう!
熱中症警戒アラートが発令された日の行動ポイント
1.エアコンを適切に使用しましょう
・昼夜問わず、エアコン等を使用して温度調節をしましょう
2.熱中症のリスクが高い方(高齢者等)に声かけをしましょう
・高齢者、こども、持病のある方、肥満の方、障害のある方等は、熱中症になりやすい方々です。
身近な方に、夜間を含むエアコンの使用やこまめな水分・塩分補給などを行うよう声をかけましょう。
高齢者は、暑さを感じにくい上に発汗と血液循環が低下し、暑さに対する耐性が低下していますので、
屋内にいる場合でも注意をお願いします。
3.普段以上に「熱中症予防行動」を実践しましょう
・のどが渇く前にこまめに水分・塩分を補給しましょう(1日あたり1.2Lが目安)
・涼しい服装にしましょう
4.外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう
・不要不急の外出はできるだけ避けましょう
5.外での運動は、原則、中止または延期しましょう
6.暑さ指数(WBGT)を確認しましょう

暑さ指数(WBGT)とは
気温、湿度、輻射熱(ふくしゃねつ)からなる熱中症の危険性を示す指標です。
暑さ指数28を超えると、熱中症患者が急激に増えることが分かっています。
段階ごとに熱中症を予防するための生活や運動の目安が示されていますので、日常生活の参考にしましょう。
【環境省】暑さ指数とは/【環境省】暑さ指数について学ぼう(やさしい説明)
熱中症特別警戒アラート発表時は、危険な暑さから自分と自分の周りの人の命を守りましょう!
- 全ての方が自ら涼しい環境で過ごすとともに、高齢者、乳幼児等の熱中症にかかりやすい方の周りの方は、熱中症にかかりやすい方が室内等のエアコン等により涼しい環境で過ごせているか確認してください。
- 校長や経営者、イベント主催者等の管理者は、全ての人が熱中症対策を徹底できているか確認し、徹底できていない場合は、運動、外出、イベント等の中止、延期、変更(リモートワークへの変更を含む。)等を判断してください。
熱中症の人を見かけたら、症状のレベルに応じた対応をしましょう
熱中症の重症度と主な症状
分類 |
重症度 |
主な症状 |
Ⅰ度 |
軽症 現場での応急処置が可能 |
めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、大量の発汗 |
Ⅱ度 |
中等症 病院への搬送が必要 |
頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐 力が入らない、身体がぐったりする(熱疲労、熱疲弊) |
Ⅲ度 |
重症 入院・集中治療の必要 |
意識がなくなる、けいれん、歩けない、 刺激への反応がおかしい、高体温(熱射病) |
熱中症の応急処置
熱中症は、急速に症状が進行し、重症化します。軽症の段階で早めに異状に気づき、応急処置をすることが重要です。
もしも、疑われる症状の人を見かけたら、落ち着いて、状況を確かめて対処しましょう。
1.涼しい環境に避難させましょう
風通しのよい日陰やクーラーが効いている室内など涼しい場所へ移しましょう。
2.体から熱を放散させ冷やしましょう
衣類をゆるめたり、体に濡れタオルをあてて扇いだりして、体から熱を放散させて冷やしましょう。
大きな血管(首、わきの下、太ももの付け根)を中心に冷却パック等をあてることも有効です。
3.自力での水分補給を促しましょう
応答が明瞭で意識がはっきりしていたら、冷たい飲み物を持たせて、自分で飲んでもらいましょう。大量の発汗があった場合には、汗で失われた塩分も適切に補える経口補水液等が最適です。意識がない時は、誤嚥の危険性があるため口からの水分補給は禁物です。
4.意識がないときは、救急車を呼びましょう
自力での水分の摂取ができない場合や、意識障害が見られる場合は、症状が重くなっていると考えられますので、救急車を呼ぶなど、すぐに病院に搬送する手段をとってください。熱中症が疑われる方を一人にせず、必ず誰かがついて見守りましょう。
熱中症特別警戒アラート・熱中症警戒アラート発表状況
県内の発表状況
長崎県で、熱中症警戒アラートは発表されていません。
環境省暑さ指数の予測値、実況値の提供を行っています。地点ごとの暑さ指数はこちら【環境省】熱中症警戒アラートの発表状況
令和7年度のアラート運用期間は、4月23日(水)から10月22日(水)です。
熱中症予防啓発ツール
【厚生労働省・環境省作成リーフレット等】
1 .【環境省】「熱中症予防行動をとりましょう!」ポスター_A2(R5.5月)[PDFファイル/705KB]
2.【環境省】「熱中症が増えています」リーフレット_A4(R5.5月) (2)[PDFファイル/958KB]
3.【環境省】「熱中症警戒アラート全国運用中!」リーフレット_A4(R5.5月)[PDFファイル/1MB]
4.【環境省】「エアコンが使用できないときの熱中症対策」リーフレット_A4(R5.5月)[PDFファイル/960KB]
5.【環境省】「高齢者のための熱中症対策」リーフレット_A4(R5.5月)[PDFファイル/1MB]
6.【環境省】「災害時の熱中症予防」リーフレット_A4(R5.5月)[PDFファイル/789KB]
7.【厚生労働省】「熱中症の予防のために」リーフレット[PDFファイル/540KB]
8.【環境省】「熱中症特別警戒アラート」リーフレット(R6.3月)[PDFファイル/817KB]
9.【厚生労働省】高齢者のための熱中症対策_2022[PDFファイル/1MB]
【熱中症予防についての関連情報サイト】
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