こころの健康づくり
- うつ病はどんな病気?
- うつ病とは「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった脳内の神経細胞の間にある情報を伝える物質が枯渇している状態です。そのため、意欲の低下、興味喪失、抑うつ気分などの症状が生じ、これらの症状が2週間以上続きます。
- 一生のうちに少なくとも一度はうつ病になる確率は、10人に1人と言われ、誰もがなりうる病気です。また、適切な治療を受けるとほとんどが治る病気です。
- 症状
- 自覚症状
- 一日の大半が憂うつである
- 楽しいはずの活動が楽しめない
- 疲れやすくやる気がでない
- 自信喪失している
- 集中力や思考力、判断力が落ちている
- よく眠れない
- 食欲がない
- 自分をひどく責めがちである
- 死について考えたり、死にたいと感じることがある
- じっとしていられないほど、ひどくそわそわする
- 思考も動作もゆっくりである
- 性欲が減退している
- 職場におけるうつ病の危険信号
- 遅刻、早退、欠勤が増える
- 無断欠勤がある
- 残業、休日出勤が不釣り合いに増える
- 仕事の能率が悪くなる
- 業務の結果がなかなかでてこない
- 報告や相談、職場での会話がなくなる
- 表情に元気がなく、動作にも元気がない
- 不自然な言動が目立つ
- ミスや事故が目立つ
- 服装が乱れたり、不潔であったりする
- 家庭におけるうつ病の危険信号
- 暗い表情で笑顔が見られなくなった
- 何にも興味を示さなくなった
- よく眠れなくなった
- 飲酒量が増えた
- 食欲がない
- 急にやせてきた
- 涙もろくなった
- セックスに消極的になった
- 死にたいなど悲観的なことを言うようになった
- 自覚症状
うつ病は、適切な治療を続ければほとんど治る病気です。薬をきちんと服用し、休養を十分にとりましょう。また、医師の指示に従い、根気よく治療を続けましょう。
- 薬物療法
うつ病は、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」といった脳内の神経細胞の間にある情報を伝える物質が枯渇している状態なので、「セロトニン」や「ノルアドレナリン」の量を増やす作用を持つ「抗うつ剤」の服用が必要です。また、薬はきちんと飲み続けることが必要です。勝手に服用をやめたりせずに、気になることがあったら主治医に相談しましょう。
- 十分な休息
うつ病は、活動のエネルギーが著しく減っている状態です。このような時は、休養をとって回復を待つ必要があります。そのためには、休職したり、家庭内での仕事もやめたりして、休養に徹することが必要です。
- うつ病の人との付き合い方は?
- うつ病の治療には、周囲の人の助けが必要になります。うつ病について正しく理解し、支えてあげましょう。
- 対応方法
- 強く励まさず、静かに見守りましょう。「頑張りたくても頑張れない」状況なので、励ましの言葉は本人を追いつめることになります。本人が話すことを、ゆっくり聴いてあげましょう。
- 気分転換に誘うことはひかえましょう。うつ病になる前は有効ですが、うつ病の人には逆効果になります。うつ病の治療の基本は、薬と休養です。とにかくゆっくり休ませましょう。
- 考えや決断を求めないようにしましょう。集中力・判断力・決断力が低下している状態なので、大きな決断を迫ることは、本人を追い込みます。決断を迫ることはなるべくさけ、提案してあげたり、本人が決めるまでゆっくり待ってあげましょう。
- なるべく負担を減らしてあげましょう。活動エネルギーが著しく減っている状態なので、日常生活上の負担(家事・仕事)をなるべく減らしてあげましょう。
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- 県北保健所 地域保健課
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