ヤングケアラーとは
ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されるような家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことを言います。
ヤングケアラーとは、例えばこのような子どもたちです。
ヤングケアラーの現状
令和2年度の厚生労働省の調査では、世話をしている家族がいると回答した子どもは、中学2年生で5.7%、全日制高校2年生で4.1%という結果でした。これは、回答した中学2年生のおよそ17人に1人、全日制高校2年生のおよそ24人に1人がヤングケアラーであるということになります。
本県においては、令和3年度から毎年ヤングケアラー実態調査を実施しております。
詳細については、下記ページからご覧ください。
ヤングケアラーが直面する問題
本来大人が担うと想定されるような家事や家族の世話などを日常的に行っていることにより、子どもたちにこのような影響が出る可能性があります。
学校生活への影響
遅刻・早退・欠席が増える、勉強の時間が取れない、部活動ができない等
進路への影響
家族のケアを行うため、希望する進学先や就職先を断念せざるを得ない等
友人関係への影響
友人と遊ぶ時間がないため、交友関係を築きにくく、孤立しやすい等
ヤングケアラーの方へ
家族の手伝いや手助けをするのは「ふつうのこと」と思うかもしれません。
でも、そのことによって学校生活に影響が出たり、体調を崩したりする場合は、学校の先生やスクールカウンセラー、友達など、信頼できる相手に相談してみましょう。
自分のことや家族のことを話すのは勇気がいると思いますが、あなたの話を聞いてサポートしてくれる人は必ずいます。
メールや電話などで悩みを相談できる窓口もあります。
関係機関、地域の支援団体等の方へ
福祉・介護・医療・教育関係者の方へ
ヤングケアラーは、子ども本人・保護者が家族の手伝いや手助けをすることは当たり前だと思っていたり、家庭内の問題のため相談しにくいという子どもも多く、表面化しづらいのが現状です。
このため、福祉、介護、医療、教育等といった様々な分野が連携し、ヤングケアラーを早期に発見した上で支援を行うことが求められています。
児童委員や子ども食堂など地域の支援団体等の方へ
学校に通えていない、または福祉事業者とのつながりがないなど、家族以外との接触のないヤングケアラーは、特に潜在化しやすいと考えられています。
こうしたヤングケアラーを含め、児童委員、子ども食堂、学習支援等、地域や民間の目で発見・把握することが求められています。
ヤングケアラーかもしれない子どもを発見したら
もし、ヤングケアラーかもしれない子どもを発見した場合は、各市町の児童福祉主管課や児童相談所へご連絡ください。相談を受けた相談員やケースワーカー等がその家庭に必要な支援の調整を行うことになります。
国の取り組み
「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」のとりまとめ報告(概要)[PDFファイル/503KB]
「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」のとりまとめ報告[PDFファイル/475KB]
ヤングケアラーの早期発見・ニーズ把握に関するガイドライン[PDFファイル/1MB]
ヤングケアラー早期発見のためのアセスメントシート[PDFファイル/1MB]
ヤングケアラーの広報啓発漫画
ヤングケアラーの当事者となり得る中学生、高校生を対象に、ヤングケアラーに対する理解を深めていただくとともに、ヤングケアラーの早期発見及び支援につなげることができるよう、長崎大学漫画研究会と協力し、ヤングケアラーの広報啓発漫画を作成しました。ぜひご覧ください。
ヤングケアラー広報啓発漫画(カゲロウの僕ら)[PDFファイル/6MB]
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