新型コロナウイルス感染症
第38週の報告数は536人で、定点当たり報告数は10.51でした。地区別にみると、対馬地区(19.67)、県北地区(17.67)、県南地区(14.60)は他の地区より多くなっています。ほとんどの地区で前週より減少していますが、今後も動向に注意しましょう。
本疾患の主な症状は、発熱、咳、全身倦怠感等の感冒様症状で、主に飛沫感染や接触感染により感染します。場面に応じたマスクの着用や手洗い、換気、三密の回避などの基本的な感染対策に努めましょう。
RSウイルス感染症
第38週の報告数は106人で、定点当たりの報告数は3.42でした。地区別では、県南地区(12.33)が他の地区より多くなっています。
RSウイルス感染症は、発熱や鼻水が主な症状の呼吸器感染症で、通常は軽症で済みますが、一部は重い咳が出て呼吸困難や肺炎になることもあります。接触感染や飛沫感染で一度かかっても再感染し、大人も感染することがあります。乳幼児、特に6ヶ月未満の乳幼児が本ウイルスに罹患すると、呼吸困難を伴う重篤な細気管支炎や肺炎、脳症を発症することがありますので、心臓などに基礎疾患のある小児では特に注意が必要です。乳幼児には、手洗いの励行とともに、体調管理に注意して感染防止に努め、早めに医療機関を受診させましょう。
流行性角結膜炎
第38週の報告数は24人で、定点当たりの報告数は3.00でした。地区別では、県南地区(8.00)、西彼地区(7.00)は他の地区より多く、警報レベルの報告数となっています。
本疾患は、アデノウイルスによる疾患です。涙液や眼脂で汚染された指やタオル類からの接触感染により伝播し、小児からお年寄りの方まで幅広く罹患します。潜伏期は8日から14日で、急に発症し、眼瞼の浮腫、流涙、耳前リンパ節の腫脹を伴います。有効な治療薬はなく、対症療法が基本となります。感染力が強いので、眼分泌物はティッシュペーパーなどで除去し、直接手で触れないように気をつけましょう。また、手洗いを励行し、洗面器やタオルを共有せず、触れた場所をよく拭くなどして感染防止に努めましょう。
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