侵襲性肺炎球菌感染症の原因となる「肺炎球菌」は、多くの乳幼児が鼻咽頭に保菌しているといわれています。この菌が感染すると、肺炎や中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎などを引き起こします。小児および高齢者を中心とした発症が多く、成人の肺炎の約2、3割は肺炎球菌が原因といわれています。肺炎球菌による感染症のうち、血液や髄液などの通常では菌が存在しない部位から菌が検出された場合に「侵襲性肺炎球菌感染症」の報告対象となります。
長崎県では2025年第7週までに12件の報告があり、過去5年の同時期より多くなっています。
感染経路は、接触感染および飛沫感染で、予防には手洗い・うがいやマスクの適切な使用などの基本的な感染対策が重要です。また、肺炎の発症・重症化予防に一定の効果のある、65歳の方などを対象にした定期接種のワクチンがあります。特に高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、感染予防に努めましょう。
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