ロタウイルスによる胃腸炎が増加しています

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ロタウイルスは乳幼児の重症急性胃腸炎の原因となる主要な病原体です。環境中でも安定で、感染力が非常に強いため感染予防が難しいウイルスといわれています。主な感染経路は糞口感染で、通常2日間の潜伏期間をおいて、下痢、嘔気、嘔吐、発熱、腹痛を引き起こします。通常1、2週間で自然に治癒しますが、脱水がひどくなるとショック、電解質異常、時には死に至ることもあります。重症化並びに合併症の予防のため、ロタウイルスワクチンが乳児期の定期接種の対象となっています。
病原体がロタウイルスである感染性胃腸炎の患者は県内の12医療機関から週に1回報告されています。2025年は過去5年のうちで、報告が最も多くなっていますので、注意が必要です。
特に小さいお子さんのいる家庭では、体調管理に気をつけ、下痢症状が見られた場合には、オムツの適切な処理、手洗いの徹底、汚染された衣類等の次亜塩素酸消毒などにより感染拡大防止に努めましょう。

長崎県における感染性胃腸炎(ロタウイルス)報告週別累積患者報告数

 

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