肝炎ウイルス検査を受けたことがありますか?
「受けたことがない」という方は、是非この機会に肝炎ウイルス検査をうけましょう。一度だけの大切な検査です。
肝炎ウイルス検査はどんな検査ですか?
肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で調べます。採血だけなので短時間で済み、検査結果は数週間でわかります。ただし感染直後は3ヵ月ほどたたないと、発見できないこともあります。
県内の保健所や委託医療機関で無料で検査を受けられます。
上五島保健所では、肝炎ウイルス検査を無料で実施しております。検査を希望される方は、下記の連絡先にお電話下さい。
(要予約)上五島保健所(電話0959-42-1121)
肝炎ウイルスに感染していることが分かったら
まずは専門医に相談してみましょう。そこで、本格的な治療が必要かどうかを判断します。肝炎ウイルスに感染しても、発症していない場合は、経過観察だけで、治療の必要がない場合もあります。その場合でも、必ず定期的な受診が必要です。
医療費の一部に助成が受けられます。
- B型、C型肝炎のインターフェロン治療及びB型肝炎の核酸アナログ製剤治療に係る医療費の一部を助成します。
肝炎治療に係る医療費助成の申請について(長崎県医療政策課ホームページへ)
- B型、C型肝炎の陽性者に対する初回精密検査費用の助成や慢性肝炎・肝硬変・肝がん患者に対する定期検査費用の助成します。
ウイルス性肝炎患者等重症化予防事業について(長崎県医療政策課ホームページへ)
ウイルス性肝炎の基礎知識
日本でみられるウイルス性肝炎はA型、B型、C型の3種類ですが、慢性化するのはB型とC型だけです。飲食物によるA型肝炎は経口感染で、一度治れば慢性化することはありません。
B型肝炎
血液や体液を通じて感染します。乳幼児期に感染すると、症状のないまま経過し、やがて慢性肝炎を発症し、肝硬変、肝がんという経過をたどることがあります。母子感染が多かったものの、現在では予防措置によって新しい感染はほとんどありません。成人後の感染の多くは性交渉によるもので、急性肝炎を発症します。多くは治癒しますが、一部に慢性化する場合があります。また、まれに急性肝炎が劇症化する場合もあります。
C型肝炎
血液から感染します。1992年に輸血用血液の検査が始められて以降、新しい感染はほぼありません。症状がでないまま経過しますが、約70%がやがて慢性肝炎を発症し、そのうち30から40%が肝硬変、肝がんへの道をたどります。劇症肝炎になることはありません。
B型C型も、今、症状がなくても、やがて発症することがあります。早期に発見して治療すれば、治療効果も高くなることがわかっています。
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