県へのご意見・ご提案[令和2年度 教育]

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  令和2年度(2020年度)にお寄せいただいた「県へのご意見・ご提案」のうち、「教育」に分類されるものを紹介しています。
    ご意見やご提案の内容については、趣旨が変わらない範囲で要約することがあります。

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目次

 

RSTを活用した子供たちの読解力育成について

意見・提案
内容等

 最近、全国的に「読解力」について注目されています。長崎県でも2月の教育委員会の定例会において「RST」を用いた読解力の調査報告がありました。とても有意義なデータで参考になりました。しかし、〇〇市の小学校1校と中学校1校、〇〇町の小学校4校と中学校2校ではデータの大きさが小さいと感じました。少なくとも県全体の小中学生全員に受験するようにすべきです。
 また可能であれば、教育のための科学研究所と協力して、毎年、県内の小中高校生全員が受験して読解力ひいては学力向上のためのプランを作るべきだと思います。理由としては以下の2点があります。
1 受験した生徒が読解力の重要性を理解し、その向上に努めるきっかけとなるため新井紀子先生の著書  
 「AIに負けない子どもを育てる」にも記述がありましたが大半の生徒・児童は「教科書が正しく読めていな 
 い」ことに気づいていません。まずは自身の状態を認識するところから始めるべきであり、それは一斉に県 
 主導で行われるべきだと考えます。

2 教育者、保護者の一つの指針となるため
 今回の調査結果を知らない教育関係者のほうが多く、読解力をつける授業を行うようにと言われても実感 
 がありません。保護者も同様です。全員にRSTの結果が通知されれば、生徒・児童の実情の把握と必要性
 が理解できると思います。

以上のことから県内の小中高校生全員によるRST受験を提案いたします。ご検討下さい。

受付日:2021年3月12日 [県内 20代]

県の回答

【回答課:義務教育課】
 このたびは、貴重なご意見を賜りありがとうございます。
 ご指摘の「読解力の育成」については、子供たちの学力向上に向けた重要なポイントであると、私どもも同様に認識しております。
 長崎県教育委員会では、「長崎県読解力育成プラン」を作成し、令和2年3月に公立小・中学校に配付しましたが、RSTは、このプランの作成にあたり、長崎県の子供たちの現状把握のための一つの手段として受験したところです。
 ご指摘のとおり、県内の小中学生全員がRSTを活用することで、より詳細な現状把握が可能となるともに、子供たち自身、教育関係者、保護者が、読解力の重要性について認識するきっかけとなることは十分に考えられます。
 一方で、私どもとしましては、RSTの実施は、学校の実務的な負担があることや県の限られた予算等を考慮し、モデル地区での実施としたところです。これにより、本県の子供たちの読解力の傾向を、一定程度見取ることができたものと考えており、今後は読解力の視点を踏まえた授業実践へとシフトしていきます。
 先述の「長崎県読解力育成プラン」では、読解力育成のポイントや具体的な授業実践例について示しています。本プランとともに、2月の教育委員会でお示しした「長崎県授業改善メソッド」を活用した授業改善を推進していくことで、正しく読解することの必要性やその方法を、教職員を通じて子供たちに指導してまいります。
 今後も、読解力の視点を大切にしながら、各学校での授業改善を支援し、さらなる読解力の向上、ひいては、本県子供たちの学力向上へとつなげてまいります。

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高校のバリアフリー化について

意見・提案
内容等

 長崎県の県立学校に通う高校生です。
 高校のバリアフリー化に関することですが、骨折などした生徒が松葉杖、車椅子を使う場面を度々見かけることがありますが、生徒の活動範囲においてスロープの設置、エレベーター等のバリアフリー化は行わないのでしょうか。
 校内の特徴上、登校して教室までには必ず階段があったりと不便そうな生活をしています。正面玄関にはスロープが設置されており段差が解消されていますが、生徒の行動範囲では必ずと言っていいほど段差があり、このような場所にもバリアフリー化を進めていくべきではないでしょうか。
 小中学校は〇〇市内の一部でエレベーターが設置されるなどと聞きましたが、県立学校について県としてどのようなことを行なっているのか、また実際に行う予定があれば発信をしていただけると幸いです。よろしくお願いします。

受付日:2021年3月2日 [県内 10代]

県の回答

【回答課:教育環境整備課】
 県立学校の施設は、昭和40年代から50年代に整備されたものが多く、学校で生活するみなさんの安全を確保するために、施設の耐震化や老朽化の対策を優先的に実施してまいりました。
 また、施設のバリアフリー化につきましても、上記対策に合わせて、段差箇所のスロープ化や手すりの設置、多目的トイレへの改修など、配慮が必要な児童生徒や教職員の状況を踏まえながら取り組んでいるところです。
 長崎県の財政は大変厳しい状況ではありますが、今後も引き続き、各学校とのヒアリング等により優先順位をつけながら、できる限り学校からの要望に応えられるよう、施設の整備を進めていきたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願いします。
 今回は、貴重なご意見ありがとうございました。いただいたご意見につきましては、学校の施設整備を進める上での参考にさせていただきます。

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IBS,IBDに苦しむ生徒への対応について

意見・提案
内容等

 年々、増加しているIBS、IBDに苦しむ学生さん達。IBS、IBDの症状は年頃の学生にとって、とてもつらい症状です。別室、保健室でのオンライン授業、それから、オンライン授業でも出席とする。このようになると、学生生活が送りやすくなると思うのです。そして、この病気への理解が広がります。ガス漏れなどの症状により、「くさい」などの心ない言葉をかけられるイジメや、孤独に耐えながら教室で授業を受けています。通信制高校を望まない学生もいます。留年を避けるため、痛みに耐えながら学校に通っています。私自身、IBSに苦しみながら学生時代を過ごしました。自殺を考える学生もいます。どうか、IBS、IBDに苦しむ学生さん達をたすけて下さい。お願い致します。

受付日:2021年2月11日 [県内 40代]

県の回答

【回答課:義務教育課、高校教育課】
 ご自身の経験に基づいて、IBS、IBDに苦しむ生徒に対する御厚意のお言葉を確かに承りました。
 高校における別室でのオンライン授業による単位の認定については、国において様々な条件が定められており、単にメディアを利用した授業に参加または視聴したことのみをもって出席・履修扱いとすることはできないこととなっています。
 しかしながら、長崎県では、難病等による心身の障害のある生徒本人・保護者等の意思の表明を受けて、その意思を尊重して合理的配慮を提供することについて本人・保護者等との対話を通して合意形成を図るように努めることとしています。また、校内に委員会を設置し、コーディネーターを指名して支援を必要としている生徒の実態把握や支援方策の検討を行っております。このように、各学校において、生徒の年齢及び能力に応じ、かつその特性を踏まえた十分な教育が受けられるようにする体制を整えております。併せて、病気への理解不足からくる心もとない言葉やいじめをなくすため、人権教育の推進についても努めてまいります。
 今後とも病気等で苦しむ生徒が、他の生徒と平等に、その能力を最大限発揮するための十分な教育が受けられるよう、環境の整備に努めてまいります。
 小・中学校におきましても、現在、県内の全市町において、GIGAスクール構想による一人一台端末の整備が進められており、オンライン学習が行える環境整備が検討されているところです。
 県教育委員会としましては、児童生徒の学びに向かおうとする思い、安心して学びたいという思いを真摯に受け止め、今後も各市町教育委員会と連携し学習環境の整備に努めてまいります。

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中高一貫校の設置について

意見・提案
内容等

島原半島に中高一貫校を作ってほしいです。良ければ、〇〇市に。

受付日:2021年1月17日 [県内 60代]

県の回答

【回答課:県立学校改革推進室】
 併設型中高一貫教育校の設置については、県立高校の教育改革や適正配置等に関する基本的な考え方を示す「第三期長崎県立高等学校改革基本方針(令和2年3月策定)」に基づいて検討することになります。
 その第三期基本方針では、「併設型中高一貫教育校の設置拡充については、小学校卒業者数が減少傾向であり、地元公立中学校への影響が懸念されること等から、当分の間、行わない」としているため、島原半島への併設型中高一貫教育校の設置は難しいと考えております。島原半島の公立中学校の生徒数等への影響が懸念されますことから、ご理解いただきますようお願いいたします。

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部活動のガイドラインについて

意見・提案
内容等

 中学校の部活動についての意見です。文部科学省から出された「部活動ガイドライン」に基づき、長崎県の「部活動に関するガイドライン」、各郡市における「部活動ガイドライン」が策定され、実施されています。私が現在居住している○○市では、ガイドラインは概ね適切に運用され、中学校生徒への指導が過重にならないよう、また、教職員に対する負担も過重にならないよう運用され、大きな改善が見られており、感謝いたしております。しかし、○○市、○○市など、一部郡市では、「部活動ガイドライン」が全く機能しておらず、改善が全くなされていないとの話を複数の情報元から聞きました。「部活動ガイドライン」につきましては、国からのガイドラインの元、県内でも足並みをそろえて実施するべきであると考えます。各郡市で確実に「部活動ガイドライン」が守られますよう、お願いをいたしたいと思います。

受付日:2020年8月30日 [県内 40代]

県の回答

【回答課:体育保健課】
 ご指摘の「中学校の部活動」については、「長崎県運動部活動の在り方に関するガイドライン」及び市町教育委員会が策定した「設置する学校に係る運動部活動の方針」に則り、各学校が活動方針を策定して、生徒にとって望ましい部活動が運用されているところです。
 県教育委員会では、これまで各学校における休養日の設定や活動状況等について把握するとともに、必要に応じて、市町教育委員会や関係団体と連携して、指導や是正を求めるなど、本ガイドラインの確実な実施に向けて取り組んでいるところです。
 ご指摘いただいた○○市、○○市の両教育委員会には、今後も継続してガイドラインの周知、徹底が図られるよう校長会並びに中体連等の会議での指導を依頼したところですので、ご理解いただきますようお願いいたします。
 

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中学校の職場体験学習について

意見・提案
内容等

 先日、ニュースで知ったのですが、長崎県からの転出者が多いことが問題となっているようです。そこで、地元就職者を増やすための私なりの方策を考えました。現在、各中学校で職場体験学習を行っていますが、その体験先について、県の方で推薦する事業所のリストを挙げ、県の方で職場体験学習の事業所を紹介してはどうでしょうか。もちろん、各学校の生徒の意向も踏まえつつ、県として伸ばしたい事業所や、産業、今の長崎の若者に、ぜひとも紹介したい職場や企業を紹介できれば、長崎県の若者たちに、地元で就職をしようとする人が増えるのではないでしょうか。
 中学校の職場体験学習に対して、県として職場を斡旋する事業を今回ご提案させて頂きました。ご検討の程、よろしくお願いいたします。

受付日:2020年8月17日 [県内 40代]

県の回答

【回答課:義務教育課】
 本県の職場体験学習は、毎年ほとんどの中学校において実施されており、約1万人の中学生が、各事業所で体験学習をしています。中学生にとって、この職場体験学習は、自己の中に職業観を育てるとともに、将来の進路や、社会の中での自分の役割を見つめる貴重な機会となっています。
 ご指摘のとおり、私共も、子供たちが職場体験学習を通じて、地元の発展のために様々な地域貢献を行っている事業所や、地元から全国、世界を視野に活躍する事業所など、多くのすばらしい事業所や、そこで生き生きと活躍しておられる大人の姿に出会い、地元での就職をはじめ、将来に夢・憧れ・志を抱いてほしいと願っています。
 そのため、関係の皆様の協力を得ながら、体験学習を受け入れてくださる事業所を、県教育委員会のホームページで紹介するとともに、県内各地の研究指定校に事業所と連携しながらキャリア教育を研究してもらい、その成果を広く県下の中学校に発信、普及する取組など、職場体験学習はもとより、キャリア教育の充実を進めているところです。
 今後も、ふるさと教育、キャリア教育の充実に努めてまいりますので、本県の子供たちのよりよい学びにご理解とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

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県立高校生のカバンについて

意見・提案
内容等

 長崎県立高校の皮のカバンが何十年も変わらず使用されていますが、現在の高校生の教科書は大きく重くなっていて、ほとんどリュックサックに教科書を入れカバンはただ持っているだけの状態です。バス等でも邪魔になっていて、無意味ですが、校則で決められているので持たなくてはいけない、全国的にも使用している所は少ないのではないでしょうか?重たいカバン、教育委員会の方も一度持って見ていただきたい。

受付日:2020年5月14日 [県内 50代]

県の回答

【回答課:児童生徒支援課】
 本県では、生徒の所持品等につきましては、各県立高校の校則で規定しております。校則は、生徒や地域の実情に応じて、各学校の校長の判断 により決定されるもので、カバンの使用についても、画一的に指導することは難しいと考えております。
 また、公共交通機関利用時のマナーを含め、規範意識の向上をねらいとして、毎年11月に「高校生さわやか運動」を実施しておりますが、今後も、乗車マナーに関する指導の徹底にも努めていきたいと思います。
 本県の状況 につきまして、ご理解いただくとともに、今後ともご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

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