犬や猫から人へ感染するSFTSについて

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猫や犬から人へ感染するSFTSについて

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)をご存じですか?

重症熱性血小板減少症候群(SFTS:Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome)は、主にウイルスを保有しているマダニに人が咬まれることにより感染するダニ媒介性の感染症です。
6日から14日の潜伏期ののち、発熱や消化器症状(嘔吐、腹痛、下痢など)を主な症状としており、致死率は10%から30%と言われています。

参考:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

猫や犬から感染することはありますか?

ネコやイヌがSFTSウイルスに感染するとヒトで認められる上記のような症状を呈することがあります。SFTSウイルスに感染し、発症している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染する可能性があります。実際に、ネコに咬まれたことが原因でSFTSウイルスに感染した事例が報告されています。ただし、健康なネコやイヌ、屋内のみで飼育されているネコやイヌからヒトがSFTSウイルスに感染した事例はこれまでに報告がありません。

参考:SFTS発症動物について(ネコ, イヌを中心に) 国立感染症研究所

猫や犬などの動物から感染しないようにするためには?

動物由来感染症に対する予防の観点からも、動物を飼育している場合、過剰な触れ合い(口移しでエサを与えたり、動物を布団に入れて寝たりすることなど)は控えてください。また、動物に触ったら必ず手を洗いましょう。また、動物に付着したマダニは適切に駆除しましょう。飼育している動物の健康状態の変化に注意し、動物が体調不良の際には、咬まれたり舐められたりしないように細心の注意を払いながら、動物病院で診てもらって下さい。ペットがマダニに刺されないようダニ駆除剤も有効です。獣医師に相談しましょう。
野生動物は、どのような病原体を保有しているか分かりません。野生動物との接触は避けてください。また、動物の死体等に接触することは控えましょう。
体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診してください。受診する際は、ペットの飼育状況やペットの健康状態、また動物との接触状況についても医師に伝えてください。

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