Q.川棚川水系の河川整備計画において、計画の目標が石木川合流地点を境に上流では1/30、下流では1/100 とされているため、1/100 の降雨があると上流で氾濫することになるのではないでしょうか。この氾濫による洪水量の減少が、計画流量の計算において考慮されておらず、計画流量が過大に算出されている可能性があるのではないでしょうか?
・川棚川水系の河川整備基本方針では、全体を計画規模1/100で整備することとしています。
・しかしながら、川棚川については、河川整備が必要な延長が長く、全区間を短期間で整備することができないため、川棚川を石木川との合流点より下流と上流に分け、氾濫が想定される区域内の資産等が大きい下流の区域から順に段階的な整備をすることとしています。当面、石木川との合流点より下流区間は計画規模1/100、上流区間は計画規模1/30としておりますが、将来的には上流区間においても計画規模1/100で整備することとしています。
補足:計画規模とは、洪水を防ぐための計画を策定するとき、計画の目標となる洪水の大きさをいいます。治水計画では、計画の対象となる降雨を選定し、この対象降雨から一定の手法でハイドログラフ(河川流量の時間変化を表したグラフ)を設定する方法をとるため、一般的に、計画規模はその洪水の原因となる降雨が発生する確率(確率年)で表現します。おおよそ100年に一度発生する降雨の確率年を「1/100」と表現します。「1/30」よりも、「1/100」の方が大きな降雨になります。
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