【卒論紹介】溝底播種による春どりホウレンソウ栽培(12月28日)
1.はじめに
 土の表面に深さ7cmほどのV字状の溝を切り、その底に播種する溝底播種という方法を検討しました。出芽揃いの向上や生長促進効果が期待できる技術であることから、春どりホウレンソウ栽培において生育を調査しました。

2.材料および方法
 1)供試品種    「強力オーライ」および「キャピタル」
 2)試験区の設定
 (1)溝底播種
 (2)慣行
 3)耕種概要
 (1)播種日   2022年11月18日
 (2)収穫日   2023年3月30日
 (3)栽培様式  すじまき(4条)
 4)調査項目
   全長、全重、葉色

3.結果および考察
 「強力オーライ」と「キャピタル」のどちらの品種においても、溝底播種で栽培した場合、通常の播種方法(慣行)と比べて、全長は長く、全重(1株重)は大きくなり(対慣行比:強力オーライ127%、キャピタル111%)、溝底播種が収量アップに効果的であることが確認されました。溝底播種では夜間の地温低下が抑えられたことで、生育が促進されたと考えられます。(園芸学科野菜コース学生)