黒系ブドウの着色促進を図るためのプロジェクトに取り組んでいます。(4月25日)
 農業大学校果樹コースにおけるブドウ栽培は、夏期に成熟する作型で栽培しています。近年は、温暖化の影響などで気温が高い日が続き、黒系ブドウの果粒着色が進まずに赤熟れ状態になる果房が増えています。ブドウを担当する学生は、結果枝の基部に対しての括約処理や新規登録された植物成長調整剤の天然型アブシシン酸含有液剤の散布処理を計画しています。
 今回は、「巨峰」「ビオーネ」を供試して開花が始まった4月25日に、結果枝基部2節と3節目の間に直径1.2㎜のビニール針金を5周ほど巻き付け、葉で作られた同化産物が果房に転流しやすい状態になるように固定しました。さらに、着色が始まったころには、アブシシン酸含有液剤を散布処理して着色促進効果を調査する予定です。
   (園芸学科果樹コース職員)
供試枝を選んでラベル付け(4/24) 2節目と3節目の間に針金で括約