令和6年度ながさき農業オープンアカデミー ~第1回講座~(7月10日) |
開講式終了後、第1回講座が始まりました。本年度も、事業計画を作成していく基本講座と、先進的な農業者の講演や今後の経営に関わる情報等の講義を行うオープン講座があり、オープン講座は、県内の農業者も申し込みがあれば受講ができます。
まず、(株)ファーム・サポーターズ・ラボ 代表取締役 岡部由美子氏からガイダンスがあり、講座を通して最終日に発表する事業計画書の作成イメージの説明を受け、2日間を通じ、環境の変化が大きい現在、「繫がり」、「学び」が経営を行ううえで大きな財産となること、農業の周りで起きている「消費」や「人」の変化を感じ取り、経営者もパソコンに例えると、OS(基盤)とアプリ(業種の特性に応じた能力)両方をアップデートし続けることの重要性を話され、農業を展開するための学ぶ場として、本アカデミーで学び、人との繫がりを育ててもらいたいと話がありました。2日目には自身のこれからの経営の大きな柱となる経営理念の考え方、および経営分析の手法についてグループワークを交えながら学びました。
1日目には、(株)れんこん三兄弟代表取締役 宮本貴夫氏(茨城県)から「役割分担のある家族経営から戦略的企業経営へ」と題し講演をお願いしました。経営者が人を雇用する際の心構えとして、意識の改革(自分と同じことをできる人はいない)や社員とのコミュニケーション(考えていることをはっきり伝えると社員は動きやすくなる、ミーティングの大切さ)、技術と情報の途切れない仕組み作りの重要性などを挙げられ、経営とは、夢と目標を常に提言していくこと、決断していくことだと話があり、経営者としての経験や会社の大きな柱と言える経営理念の考え方など多く含まれた講演に受講生は興味深く聴き入っていました。
また2日目は、(一社)長崎県農業会議からは農業者年金等について情報提供、農林中央金庫長崎支店から、経営拡大を目的に金融機関からの融資を検討する際の、経営計画の作成方法や金融機関がどのようなところをポイントとしているか等説明がありました。
第2回講座(8月6日)は、主会場を島原振興局で開催します。今年の夏も厳しい暑さとなりそうです。受講生の皆さんは、体調管理に注意し、11月の閉講式までよろしくお願いします。(研修部職員)
|
|
|
(株)ファーム・サポーターズ・ラボ 代表取締役 岡部 由美子氏 |
(株)れんこん三兄弟 代表取締役 宮本 貴夫氏 基調講演「役割分担の家族経営から戦略的企業経営へ」
|
|
|
受講生から宮本氏へ質問 (経営者の実体験豊富な講演に高い関心がありました) |
受講生のグループワーク |