意見書・決議
暴力の根絶に関する意見書
統一地方選挙の真っただ中の4月17日夜、選挙運動中の 伊藤一長 長崎市長が暴力団員により射殺されたことは、県民にとどまらず広く国民を不安と恐怖に陥れた暴挙であり、強い怒りと憤りを禁じ得ない。 今回の事件は、民意によって選ばれた市長を凶弾によって封じようとするあってはならない極めて卑劣な犯罪で、自由と民主主義に対する重大な挑戦であり、断じて許されるものではない。 また、銃などの所持が厳しく規制されているにもかかわらず、平成2年の本島前市長狙撃事件に続く市街地での拳銃使用による事件の発生など、政治家の言動に対し、暴力に訴える襲撃事件が起きていることは、平穏な市民社会を脅かす極めて憂慮すべき事態である。 よって、国・県並びに警察当局においては、度重なる凶悪犯罪の発生を重く受け止め、事件の真相究明に全力を尽くすとともに、暴力団等の対策を強化することにより絶対にこのような事件が生じることのないよう、再発防止策を徹底することを強く求める。 本県議会は、今回の事件を厳しく糾弾し、いかなる暴力も許さない社会環境を醸成するとともに、こうした悲劇を再び繰り返すことのない毅然とした態度で、自由と民主主義並びに平和で安全安心な社会を守り抜くことを堅く誓うものである。 平成19年4月20日 |
長崎県議会 |