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令和元年10月15日 定例記者会見

      

 ●会見内容●

                              
                   

1.台風19号による災害について(1)
2.台風19号による災害について(2)
3.石木ダム建設事業について(1)
4.ローマ法王の来県について
5.石木ダム建設事業について(2)
6.九州新幹線西九州ルートについて(1)
7.企業の誘致・育成について
8.韓国人観光客の減少対策について(1)
9.韓国人観光客の減少対策について(2)
10.石木ダム建設事業について(3)
11.石木ダム建設事業について(4)
12.石木ダム建設事業について(5)
13.特定複合観光施設(IR)の導入について(1)
14.特定複合観光施設(IR)の導入について(2)
15.中華人民共和国建国70周年記念行事について
16.九州新幹線西九州ルートについて(2)
         

     
           

1.台風19号による災害について(1)

○広報課長  それでは、ただいまから、知事の定例記者会見を始めます。
 よろしくお願いします。

○知事  よろしくお願いいたします。
 まず、1点、お話をさせていただきたいと思います。台風19号による災害についてであります。
 10月12日に伊豆半島に上陸した台風19号は、東日本を中心に記録的な豪雨をもたらし、報道によりますと、全国で60名を超える方々がお亡くなりになり、今なお、10名を超える方々が行方不明となっていらっしゃるなど、広範囲にわたり、甚大かつ深刻な被害が生じたところであります。
 改めて犠牲となられました皆様方に深く哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げます。
 全国知事会においては、14日に「緊急広域災害対策本部」を設置し、総務省等と連携し、「被災市区町村応援職員確保システム」に基づき、全国知事会が一丸となって被災自治体への支援に取り組むこととしているところであり、被災自治体からの要請に基づき、職員派遣等を行うこととしております。
 また、消防庁は、被災県からの要請に基づき、緊急消防援助隊の出動を指揮しておりますが、本県を含め、九州各県への要請はあっていない状況であります。
 県といたしましては、国や知事会等と連携をとりながら情報収集を行いますとともに、派遣の要請がありました際には、被災地の一日も早い復興に向け、全力を挙げて支援に努めてまいりたいと考えているところであります。
 以上、冒頭、私からお話を差し上げ、後はご質疑をよろしくお願いいたします。

○広報課長  それでは、幹事社の方からお願いいたします。

 

     
       

2.台風19号による災害について(2)

○記者(読売新聞社)  今の台風の件で1点確認ですけれども、現段階で県として何か被災地に向けて支援する考えとか予定とかというのは、現段階ではないということでしょうか。

○知事  そうですね。今回の台風19号に関しては、直接的な要請等もいただいてないところであり、また、知事会からの調整の結果としても派遣の求めも届いていないところでありますので、特に、こちらから積極的に動いていくということは計画をいたしておりませんが、ただ、被災地の復旧復興でありますので、多くの県民の皆様方が災害ボランティアとして参加されるというようなことは十分想定されるのではなかろうかと思っております。

 

     
               

3.石木ダム建設事業について(1)

○記者(読売新聞社)  話題が変わって石木ダムについてなんですけれども、先日、県が公共事業評価監視委員会で完成時期を2022年度から2025年度ということを提案して了承されました。
 先日あった地元住民との面会で、今後も住民と会うことに前向きな姿勢を示されてましたけれども、3年間の延期ということも踏まえて、地元の住民に向けて具体的にどのような対応をしていきたいというふうに思いますでしょうか。

○知事  石木ダムにつきましては、今お話をいただきましたように、当初は、令和4年度完成を目指して付替県道工事等の施工などに取り組んできたところでありますけれども、事業に反対をされている地権者の方々、その支援者の皆様方による妨害行為が現地で展開されており、工期内の完成が困難となりましたことから、この公共事業評価監視委員会において、完成年度を令和7年度まで延長する内容でご審議をいただき、「事業継続は妥当である」とのご意見をいただいたところであります。
 地域住民の皆様方との話し合いについては、先日の面談の折にも、お気持ち、お考えをお聞かせいただく中で、改めて将来について話し合いの場を設けるつもりはあるのかとのお話もありましたことから、ぜひ、私も将来に向けて膝を交えて話し合いを進める機会をいただければありがたいというようなお話を差し上げていたところであります。
 そういったこともありまして、先週、改めて私の方から地域の将来のこと等を含めて話し合いの場を設けていただけないかという調整を進めていただくよう、お願いの文書を差し上げたところであります。
 ただ、この書簡については、まだご返事をいただいていない状況であります。

○記者(読売新聞社)  先週出されたというのは、日にちとしてはいつでしょうか。

○知事  10月9日に差し上げております。

○記者(読売新聞社)  これはどなたに出されたんですか、向こう方で対応されたというか、送り主というかですね。

○知事  13世帯の地権者の皆様方に、それぞれ書簡をお送りいたしております。

○記者(読売新聞社)  関連して、11月18日が、家屋がある建物、土地についての収用期限となってますけれども、年内に何か対応を判断するとか、近々対応するとか、そういうふうなお考えというのはありますでしょうか。

○知事  面談の機会をいただければ、いつでもお会いをさせていただき、お話をさせていただきたいということでお手紙も差し上げたところでございます。

○記者(読売新聞社)  強制収用というのも18日以降であれば法手続的には可能になりますけれども、その辺のところは話し合いを踏まえてというところですか、返事をいただいて。

○知事  まずはやはり強制収用というのは、最後の最後の手段であると、こう考えているところでありまして、その前にご理解をいただけるような機会があれば最大限に活用して努力を重ねていかなければいけないと思っているところです。

 

     
         

4.ローマ法王の来県について

○記者(読売新聞社)  それから、ローマ法王の来県についてなんですけれども、11月24日に長崎に来られますが、県として具体的なサポートであったりとか、関連イベントなどを計画しているというのはありますでしょうか。

○知事  そうですね、非常に短いご日程の中でのご来県となりますので、特別なことを企画するというのは、なかなか難しい面があるかもしれませんけれども、県として協力を差し上げなければいけないと、こう考えておりますのは、数多くの皆様方のご来県の機会をいただくことと思っております。
 したがいまして、十分なご案内でありますとか、また、あわせてせっかくの機会でありますので、長崎の独特の歴史、文化にお触れいただく、特に、潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産登録等もございましたので、そういった長崎らしい歴史や文化にお触れいただくような機会も設けたいということで、特別の企画展を1カ月ほど開催をしていきたいと、こう考えているところであります。
 それから、ローマ法王台下のご来県に伴いまして、数多くの報道機関の方々もご来県いただくものと、こう考えておりますので、せっかくのご来県の機会を生かしながら、長崎市内にとどまらず、県内各地域のさまざまな本県の特色ある歴史や文化などを紹介するような機会もいただければ大変ありがたいと、こう考えているところであります。
 報道センターなども開設をされるということになってくるものと思っておりますので、きるだけ多くの皆様方に長崎の魅力にも触れていただき、また、それを発信していただけるよう、努めていきたいと考えております。
 この展覧会の開催につきましては、「日本の聖母マリア像展」ということで、今の予定では、11月9日(土曜日)から12月7日(土曜日)まで、約1カ月間の開催を計画しているところであります。場所は、歴史文化博物館を予定いたしております。

 

     
         

5.石木ダム建設事業について(2)

○記者(KTN)  石木ダムについて質問ですけれども、先ほど10月9日に13世帯の方に書簡を送ったということだったんですけれども、その内容をもう少し詳しく教えていただきたいんですが、例えば大まかな時期だったりですとか、場所なども踏まえた上で出されていたんですか。

○知事  いや、特に、時期、場所をこちらの方で指定するということはいたしておりません。前回、面談の機会をいただきましたことにお礼を申し上げ、お気持ちをお聞かせいただいたわけでありますけれども、またその一方で、これまでも災害を体験されたり、あるいは渇水で大変な苦労をなさっておられた方々も一方いらっしゃる。そしてまた、そうした中で事業に協力をしていただいた方々もいらっしゃるわけでありますので、そうした方々のご意見等についてもぜひ耳をおかしいただきたい、これからしっかりと皆様方と話し合いの機会をいただければ、将来の話であるとか、地域振興策等についても誠意を持って対応していきたいと考えているので、話し合いの機会を設けていただけないかといった趣旨の文書を差し上げました。

○記者(KTN)  その折り返しがまだないということですね。

○知事  はい。

○記者(KTN)  繰り返しになるんですけれども、改めて行政代執行の可能性ですとか、その判断、延長されましたけれども、判断の時期など、今のお考えを教えてください。

○知事  行政代執行は、先ほども申し上げましたように、ほかに手段がないというときに慎重に検討をしていかなければいけない課題であると、こう考えているところであり、まだまだこれからの事業の進捗状況でありますとか、その他の状況変化等を見極めながら、その中には訴訟の動きなどもあろうかと思いますけれども、そういった動きを見極めて、必要な時期にしっかりと判断をしていかなければいけないと思っているところであり、現段階で予断を持ってお話するのは差し控えたいと思っております。

 

     
         

6.九州新幹線西九州ルートについて(1)

○記者(KTN)  九州新幹線西九州ルートについてなんですけれども、佐賀県の山口知事とこれまで対話を求めていらっしゃったかと思うんですが、現在も働きかけをなさっているのか、その反応について現在の状況をお聞かせください。

○知事  前回もあるいは申し上げたかもしれませんけれども、国による方針が示された後も、再度話し合いの機会を設けてもらいたいという要請を行ったところでありますけれども、その状況が変わらない中で同じような話し合いをする必要はないんではないかというようなご趣旨のもと、お断りをされたところであります。
 ただ、私、この間、大まかな話として財源の問題、ルートの問題、並行在来線の問題、あるいは地域振興の問題など、さまざまな課題があるというようなお話はお伺いはしていたんでありますが、それぞれの課題についてどのようなご認識を持っておられるのか、そこら辺をよく、本音のところをお聞かせいただかないと、私どもがどう具体的に対応できるのか。なかなか一自治体でありますので、財源全般について責任を持ってお答えするような立場でもありませんし、あるいは並行在来線の取扱いについて最終決断を行うべき立場でもありません。思いを一つにして、共同して取り組んでいくということはできるだろうと思っておりまして、そのあたりの本音のところをお聞かせいただく中で、一緒に話し合いを重ねながら、共同して地域の活性化を目指すための最良の方策を検討していきたいという思いでそのようなお願いをさせていただいているんですが、具体的な提案がないことをもって、なかなか話し合いに応じていただけないということは大変残念な状況であります。
 ただ、一方で、国土交通大臣とは話し合いの機会を持ってもいい旨のお気持ちをお示しになっておられますので、私が申し入れた際には、先ほど申し上げたようにお断りをいただいたんですが、今後、国の方でまずは協議を進めていただく。その上で、私どももどういった形になるのか、協議の場にしっかり参加をさせていただき、課題の解決に向けて議論ができればと思っているところであります。

○記者(KTN)  直近の申し入れというのはいつだったんですか。

○知事  いつでしたかね。8月8日の少し後でしたかね。

○企画振興部次長  知事同士は8月22日に行っています。

○知事  22日。

○記者(KTN)  それ以降はない。

○知事  それ以降はレベルを違えて、部長レベルでの協議の場等を設けてきたところでありますが、なかなか具体的な話し合いの中に入ることができないような状況が続いております。

○広報課長  それでは、各社の方からお願いいたします。

 

     
          

7.企業の誘致・育成について

○記者(日本経済新聞社)  本日、午前中にデンソーウェーブさんと立地協定を締結されましたけれども、ここのところ、長崎に大手企業をはじめとしたIT系の研究拠点を設けようというふうな動きがかなり活発化していると思うんですけれども、知事としてはこの動きについてはどういった評価をまずなされていますでしょうか。想定どおりなのか、想定以上なのか、思ったより来てないと、このあたりどういうふうにお考えになっていますか。

○知事  もともと長崎県の特徴を考えます際に、基幹産業が造船業に特化するような産業構造でありましたので、これをできるだけ多様化を図って、産業構造そのものを変えていく必要があるんではなかろうかと。そしてまた、さまざまな地域の底力を発揮して、起業創業に向けた動きも加速化させていきたいと、こう願ってきたところであります。
 そういった中で、いわゆる研究開発型の拠点を県内にぜひ誘致していきたいと強く願っていたところでありますけれども、これまでもそういった分野における誘致に力を注いでまいりましたけれども、なかなか実現に結びつけることが難しいような状況が続いてまいりました。ただ、近年、人材確保が非常に難しくなる中で、長崎に立地していただいた企業の皆様方からは、非常に優秀な人材を確保することができたという高いご評価をいただいているところであり、そういった評価の声が各企業様にも伝わって、近年、研究開発型の事業拠点が県内に相次いで立地している状況であろうと思っております。
 具体的に数は、今取りまとめるように、実はここに来る直前に指示をいたしましたけれども、平成28年からカウントしても十数社の立地が進んでいるところでありまして、これが進んでまいりますと、地場企業との連携、あるいは大学等の関係機関との連携が進んでいくということになりますので、非常に若い方々も関心を持って、今後こうした動きに将来性を感じていただくことができるんではなかろうかと思っているところであります。
 できれば、これをさらに生産拠点の誘致まで結びつけることができるように、もう一段の努力を重ねていかなければいけないと思っておりますけれども、ほぼ現状では順調に滑り出しつつあるかなという思いがいたしております。

○記者(日本経済新聞社)  あと、それに関連してなんですけれども、デンソーウェーブさんもそうでしたし、以前、富士フィルムさんも課題解決ということ、課題解決型のソリューションを提供したいということをかなりおっしゃっていたと思うんですけれども、今後、長崎県でスタートアップ企業の育成とか、企業育成などをするときに、その課題解決型のスタートアップといいますか、起業を促進するというか、そういった課題解決をキーワードにして、その起業とか、企業育成に取り組むとか、そういったお考えはありますか。

○知事  一方で、起業・創業に結びつける人材育成の拠点として「CO-DEJIMA」なども開設をしてきているわけでありますので、そういった企業の動きと連動を図りながら、県内の学生の皆様方、企業関係者の方々含めて、いわゆる新しい時代を迎えつつありますので、課題解決型のソリューションをしっかり開発し、提供できるような体制に結びつけていきたいと、こう願っているところであります。
 大学との連携も含めて、もっともっとそういった動きを加速させていきたいと考えております。

○広報課長  ほかにございませんでしょうか。

      

     
          

8.韓国人観光客の減少対策について(1)

○記者(長崎新聞社)  韓国人の観光客が減っている対馬の観光対策についてなんですけれども、県がさまざまな支援をしているかと思うんですけれども、これから取り組んでいく新たな取り組みというのは何かございますでしょうか。

○知事  そうですね、これまで韓国人観光客に依存してきた面があったと思いますけれども、国家関係がこのような難しい状況に直面する中で、大幅に韓国からの来訪者が減ってしまうということで、地域経済に対しても非常に大きな影響が懸念されるところでありますが、やはり、観光地として魅力を発信する場合に、幅広い観光客をターゲットにした情報発信なども、もっともっと力を入れていかなければいけないものと思っているところであります。
 緊急的な対応策として、各旅行関係会社の皆様方に旅行商品の造成を呼びかけたり、あるいは、県にゆかりのある皆様方に対馬への訪問を働きかけたりと、あるいはまた海外からのインバウンド客に対しても、韓国に限らず、定期航空路線を開設しております各国々に対して、しまの魅力を発信したりと、そういう取り組みをスタートさせつつありますけれども、やはりまずは、離島の、本土地区にはないような観光の魅力をしっかりと理解していただく、そしてまた、来島していただいて満足感を持ってお帰りいただくといった努力が、まずは求められていると、こう考えておりますので、地元と一緒になって検討を重ね、これからの具体的な誘客に向けた施策を組み立てていかなければいけないと思っております。

○記者(長崎新聞社)  何か具体的な取り組みというのは、今まで発表していないもので何か、具体的な取り組みというのはありますでしょうか。

○知事  ほとんど発表済みですか。

○観光振興課長  はい。

○知事  あとは、戦略をどう練っていくかということだろうと思います。新たな取り組むべき戦略等があれば、力を合わせて推進していかなければいけないと思っております。

 

     
          

9.韓国人観光客の減少対策について(2)

○記者(西日本新聞社)  今の韓国人観光客の急減に関連してなんですけれども、国の方でも、韓国人の激減に対しての支援等をしていくようなお考えがあるという報道も一部あったかと思うんですけれども、そのあたりについて、国の方からこういった支援を検討しているとか、そういったお話というのは、今のところ県の方にはあっているんでしょうか。

○知事  一部、有人国境離島法に係る交付金を活用した誘客対策等については、予算措置を講じていただいて、具体化に向けて動き出したところがありますけれども、そのほかの部分について、もう少し時間がかかるのではなかろうかと思っているところであります。
 長崎県のみならず、ほかの地域にも大きな影響が生じている面もあるのではなかろうかと思っているところでありまして、こういった事態を受けて、積極的な誘客のための支援制度などが設けられれば大変ありがたいと考えているところです。

○記者(西日本新聞社)  県としては、こういった支援が欲しいというような具体的な要望であったり、お願いというのは、今後、検討されていますか。

○知事  長崎県にとりましては、離島地域というと運賃が非常に割高になると。本土地区と比べて、さらに離島に足を伸ばしていただく際の運賃コストがかかってくるわけでありますので、そういった部分について何らかの支援施策等を講じていただければ、本当にありがたいと思っているところであります。

○記者(西日本新聞社)  それは、運賃に対する一部補助とか、そういったイメージということでしょうか。

○知事  そうですね、はい。離島に足を向けていただくメリットを感じていただけるような支援措置が講じられないかと考えているところであります。県の単独措置についても、予算規模が限られておりますけれども、一部経費の低廉化に向けた支援措置等を講じるようにしているところでありますけれども、もっと規模を大きくして、そういった誘客対策等が講じていければ、効果に結びついていくのではなかろうかと思っておりますけれども。

○広報課長  ほかにございませんでしょうか。

 

     
          

10.石木ダム建設事業について(3)

○記者(NCC)  石木ダムの件なんですが、10月9日に出された書簡では、次の面会の具体的な日にちや場所などは記していないということでしたが、9月19日の地権者との面談の中では、お願いをする場合、現地を訪れるのが筋ではないかというような地権者の方のご意見もあったかと思います。
 次の面談の機会などで、知事が現地を訪れるお考えというのはありますでしょうか。

○知事  現地に来いというお話でありますけれども、これまでもたびたび私は、それぞれの地権者の皆様方、1戸ずつご訪問させていただき、協力のお願いをさせていただいたり、地元の公民館で面談の機会を設けたり、あるいは石木ダム事務所でお話をさせていただいたり、いろんな形で機会をいただいてきたところであります。現地で話をしようよというご提案があれば、それはその段階で検討をさせていただきたいと思っております。

○広報課長  ほかにございますでしょうか。

 

     
          

11.石木ダム建設事業について(4)

○記者(NBC)  ちょっと関連してですけれども、石木ダムに関して。11月18日に立ち退き期限を迎えるということに関して、今までのお話の中でいきますと、すぐに何か県側が行動を起こすということではないという捉え方でよろしいでしょうか。

○知事  予断をもってお答えするのは難しい状況にあるというようにご理解をいただければと思います。
 石木ダムの事業そのものについては、今のような気象状況、そして災害が頻発するような状況の中で、この事業そのものは必要不可欠な事業であると、私どもはそう考えているところでありまして、一刻も早く完成をさせなければいけないと思っております。
 ただ、現実に今、付替え県道工事を進めているわけでありますので、今直ちに強制収用をして本体工事に着手しなければいけないという状況でもありませんので、そういった手順を踏まえながら、しかるべき時期にはやはり、十分検討をした上で方向性を出していかなければいけない課題であろうと思っているところであります。

○記者(NBC)  先ほどもありましたけれども、知事の方からも、地元地権者の人と話をしたいという書簡を出されたということだったようですけれども、しばらくは、そういうお話をする機会を設けていきたいというお考えなわけですね。

○知事  そうです。そういうことでお願いをさせていただいているところです。

○記者(NBC)  そこは、ダムの、何といいましょうか、地元の方はあまり、あれですけれども、ダムの必要性までさかのぼって話をしたいというふうなこともあるかと思うんですけれども、その辺については、いかがなんでしょうかね。

○知事  それは、直接地権者の方々とお話をさせていただく機会があれば、それはもうそういった面を含めて、いろんな話のやり取りになっていくだろうと思いますけれども、これを第三者を交えた形で、公開討論会の形でというようなことになると、これは少し違うのではなかろうかと思っているところであります。
 これまでも、直接、地権者の方々とお話をさせていただく機会をいただいて、それではダムの必要性等について私どもの方から話をさせていただきますよというお約束のもとで面談の機会をいただいたんですが、結果的に私どもの話をお聞きいただけなかったといったこともありましたので、地権者の方々が真剣に話を聞くよということであれば、それはいつでもお伺いしてお話をさせていただきたいと思っております。

○広報課長  ほかにございませんでしょうか。

 

     
               

12.石木ダム建設事業について(5)

○記者(NHK)  石木ダムに関連してなんですけれども、行政代執行の時期なんですけれども、地権者の方たちも、いつそういった手続に進むのかと、非常に気になるところだと思うんですけれども、高裁の判決が11月29日にあると思うんですけれども、予断をもってお話しできないということだったですけれども、少なくとも、判断を示すとしてもそれ以降ということになるという考えでいいでしょうか。

○知事  行政代執行というのは、もう、いわゆる最後の手段であろうと思っておりますので、そこは十分、その時々の事業の進み具合、関係の事情なども酌み、十分考えて、慎重に判断すべき課題であると思っているところでありますので、一つ、訴訟の状況いかんによって決まるというものでもないものと理解をして、そういう思いを持っております。

○記者(NHK)  最後の手段ということなんですけど、最後の手段にいくまでに、知事としては今後、どういったことを行っていく・・

○知事  まずは、そういったことなく、土地についてお譲りいただくということがベストの選択肢であるという思いはこれまでと全く変わっていないところでありまして、そういった地元の地権者の皆様方の理解を得るための努力、これは引き続き重ねていきたいと思っております。

○記者(NHK)  それとなんですけれども、前回、面会があった際に、工期の延長が、その直後にされていると思うんですけれども、なんで面会の中で工期延長の話、当然話は出ていたと思うんですけれども、そういった話をされないのか。面会の後に工期延長がすぐに出たので、地権者の方たちもやはり不信感といいますか、なんで面会の中で話が出ないのかという・・があったと思うんですけれども、それはどういった判断でされたのかというのをお聞かせください。

○知事  工期の延長を理事者が決めてしまうという手順になっておりませんので、公共事業評価監視委員会でご審議いただく内容になっております。その少し後に、評価委員会が開催され、その審議の中で一つの方向性が出されたということでありますので、9月19日時点ではまだ確定していない状況であったかと理解をいたしております。

○広報課長  ほかにございませんでしょうか。

 

     
          

13.特定複合観光施設(IR)の導入について(1)

○記者(長崎新聞社)  IRについてお尋ねします。10月1日にコンセプトの募集が始まりましたけれども、今のところ、何者から応募があり、どのような内容で、知事として、内容を見られているのであればどういうふうに受け止めているか、教えていただけますでしょうか。

○知事  私、まだ全く見ておりません。その情報も得ていないところであります。

○企画振興部政策監  提出期限が1月10日になっておりますので、それまでには、各者の提案が出てくるものと考えております。

○知事  よろしいでしょうか。

○記者(長崎新聞社)  はい。

 

     
          

14.特定複合観光施設(IR)の導入について(2)

○記者(西日本新聞社)  関連でIRのことでお尋ねします。
 九州地方知事会議では、九州・長崎のIRということで確認し合ったかと思うんですが、その後の動きで福岡市だとか北九州市で経済界を中心にIRを誘致しようという動きがくすぶっています。
 そういった状況で、なかなか九州が一丸になってないという印象もあるんですが、知事として、こういった動きをどう受け止めているのか。それが全国の競争の中で悪影響をもたらす可能性かあるのかということが1点と、今後、IR誘致実現に向けての知事のトップセールスだとか、一方で、県民の中にはギャンブル依存症とか治安悪化とか不安を感じている人は少なくないことに対して、どのように説明をしていくのかということを教えてください。

○知事  IRが九州一丸となっていないのではないかというお話でありますが、私どもは、そう受け止めておりません。
 確かに、一旦、九州地方知事会議、九州各県議会議長会議、九州地域戦略会議で、オール九州で長崎のIRを応援する旨の決議をいただいた後に、北九州市で一部、経済関係者の方々がIRを北九州市に誘致しようというような動きがあったと聞いておりますけれども、北九州市長、これはIRの申請権者になっておられるわけでありますけれども、9月議会では、今回の区域認定には間に合わない旨の答弁をなさったとお聞きしておりますし、また、福岡市におかれても、全く検討していないといったご趣旨の市長のご発言があったとお伺いしているところであります。
 今、九州地域戦略会議のもとにプロジェクトチームを立ち上げて、九州各県がどう連携を進めて九州IR実現のために力を合わせて取り組んでいくか、その協議を重ねている段階でありますので、ぜひ所期のスケジュールに沿って九州IRが実現できるように努力していきたいと考えております。

○記者(西日本新聞社)  トップセールスの方はどうでしょうか。

○知事  トップセールスができるまでには、それなりの環境というのが必要となってくるものと思っておりますので、しかるべき時期では、しっかりと九州・長崎のIRの優位性、魅力等を訴えていきたいと思っております。

○記者(西日本新聞社)  不安を抱える人に対しては・・・

○知事  地域の皆様方も、一部、ギャンブル依存症を中心に、さまざまなご懸念をお持ちの皆様方が少なくないと理解をしているところでありまして、これまで、それぞれの市や町で説明会を開催をさせていただき、現在の取組状況等について報告をさせていただいてきているところであります。  もちろん、そのIRには、何がなんでも反対だというようなご意見をお持ちの皆様方もいらっしゃるわけでありますけれども、今後とも、そういった努力を重ねて、できるだけ多くの方々にIRの実現に向けた私どもの取組、これはプラスの面も、マイナスの面も含めて、しっかり説明をさせていただき、ご理解をいただきながら実現を目指していきたいと思っております。

○広報課長  時間でございますので、最後の質問をお願いいたします。ございませんか。

 

     
          

15.中華人民共和国建国70周年記念行事について

○記者(長崎新聞社)  知事は、中国の建国70周年の式典に招待をされて行かれたと思いますけれども、その式典に参加された感想などお聞かせいただければと思います。

○知事  具体的にどこの国、地域から、どれくらいの方々がご招待に応じておられたのか、ものすごい方々が参加された記念レセプションでありました。
 日本からも当然、日中関係の構築に努力をされた方々も参加されておられましたけれども、恐らく地方自治体としてお招きをいただいたのは長崎県関係者だけであったろうと思っております。これまでも歴代の知事さんがご招待に応じて参加をなさったものと思っておりますけれども、やはり長崎県はこれまでの日中関係において、特別の県であるというご評価をいただいたものと思っているところであります。
 これから、大きく世界第2位の経済国として発展をしようと、こう考えておられる国の70周年の記念式典でありましたけれども、多くの国々から関係者の方々が参加されておりました。

○記者(長崎新聞社)  軍事パレードもあったかと思うんですけれども、そちらにも出席をされたんですか。

○知事  拝見をいたしました。

○記者(長崎新聞社)  尖閣諸島の問題とか、防空識別圏を独自に設定されているとか、そういった問題も抱える中、軍事的な脅威を感じる国民もいますし、そういった状況の中に軍事パレードに参加されて、率直に感じた感想などを聞かせていただければと思います。

○知事  具体的にどういった内容の兵器であるのかといったら、言葉がわかりませんでしたので、よく理解できない面がありましたけれども、ただ、後で聞いたところによると、初めて公開された兵器などもこの軍事パレードで展示がなされたというようなこともありましたけれども、我が県は国境離島を抱えている県であります。やっぱり国の守りはしっかりとして備えをしておく必要があるというのは十分感じたところであります。

 

     
          

16.九州新幹線西九州ルートについて(2)

○記者(NHK)  戻ってしまいますけれども、新幹線についてなんですけれども、山口知事が赤羽国土交通大臣とさしで会いたいということを言っていると思うんですけれども、そういった山口知事、どういう狙いがあってそういうことを言っているのか、もし知事が考え得ることがあるならば。

○知事  山口知事が。

○記者(NHK)  山口知事がどういう狙いでその大臣と会いたいのかということを、もしお考えがあれば。また、その大臣からどのような発言というか、提案とか、そういったものを期待したいか。

○知事  それは全く、山口知事の考えを代弁する能力は持ち合わせておりません。  山口知事は、これまでもフル規格を前提にした協議の場には応じないんだというようなことをおっしゃっておられましたので、あるいはそうした基本的な姿勢の部分について、大臣とお話をなさろうとされているのかどうか、これは私もどういった具体的な話に及んでいくのか、予想はつかないところであります。

○記者(NHK)  大臣のほうからはどんな話を期待・・・

○知事  わかりません。

○記者(NHK)  具体的な財源の話ですとか、長崎県としてどんなカードを切ってほしいとか、そういう具体的な提案を大臣に求めたいとか、そういうものがもしあれば。

○知事  財源の話とかいうのは、長崎県からも財源の問題等含めて、国の基本的な姿勢を示していただきたいという要請はこれまでも重ねてきたところでありまして、それについての具体的な方向性というのはお示しいただいてない状況であります。
 したがいまして、まず大臣がどういう姿勢で臨まれるのか、恐らく協議の場に参加してくれるように、そういった趣旨でのお話があるのかなと思っておりますけれども、どの辺までお考えなのかというのは、全く私、大臣と直接お話したこともありませんので、私の立場からは控えたいと思います。

○広報課長  それでは、以上をもちまして、定例記者会見を終了いたします。

○知事  どうもありがとうございました。

 

     
      ★発言内容については、わかりやすいように一部変更している部分があります。      
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