【おらしょ通信】 vol.298「わかりやすい潜伏キリシタンの歴史(1)」

このページを印刷する

【おらしょ通信】 vol.298「わかりやすい潜伏キリシタンの歴史(1)」

先日、小学4年生を対象にした「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の学校教育用補助教材を手にする機会がありました。

そこには潜伏キリシタンの歴史を親しみやすいイラストと平易な文章で紹介したページがあり、12の項目で構成されたストーリーはとてもわかりやすいものでした。

教材ということもあり、なかなか目にすることもないと思いますので、今週と来週は2週にわたってこれをご紹介したいと思います。大人の皆さんにもおすすめですよ。

1.昔々、日本の各地にはお殿様がいて、人々は、神社やお寺などでお祈りをしながら、くらしていました。

2.ポルトガルからフランシスコ・ザビエル神父が日本にやってきて、キリスト教を日本に初めて伝えました。

3.神父がたくさんやって来て、キリスト教といっしょに、お殿様に鉄砲やお金もうけなどを教えたり、病気の人を治したり、貧しい人に食べ物をあたえたりしたため、日本中に教えが広まりました。

なぜキリスト教が日本に広まったのか、その理由が明確に書かれていますね。とくに「お金もうけなどを教えたり・・・」の表現にはうなずいてしまいました。以下、こう続きます。

4.日本で一番えらいお殿様であった徳川家康が自分のいうことをきかせるためにキリスト教を禁止し、昔のように神社やお寺などでお祈りをするように命令しました。

5.キリスト教の禁止とお殿様のひどい政治に怒ったキリシタンたちが戦争をおこしました。

「自分のいうことをきかせる」「ひどい政治」などストレートな表現が光りますね。

今週はここまで。次週は 6 から 12 までをご紹介します。お楽しみに!

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-298)
より(毎週月曜日更新)

このページの掲載元