今日は「ロープデー」。4月27日の「よ(4)いつ(2)な(7)」、つまり「良い綱」と読む語呂合わせからこの日に制定されたようです。
「ロープ」は、縄、綱などに代表されるように、繊維または鋼線をより合わせてつくったもの。紐などもこの仲間に入るのかもしれません。
荷造りや船舶の係留、テントの設営、建築現場など、さまざまな場面で使われるロープですが、結び方も用途に合わせていろいろ。伝統的に受け継がれているものもあるようです
興味深いのが日本の武道のひとつとされている捕縄術。東京国立博物館には江戸時代の同心たちが縄のかけ方を学んだという「早縄掛様雛形」が所蔵されています。
これは犯人逮捕に用いる早縄のかけ方を図で示したもので、縄の長さは約3.75メートル。罪名が決まるとその2倍の長さの本縄を使ったそうです。
縛られる者の身分によって縄のかけ方が異なっていたといいますから、罪人とは言え、ある種の人々を忖度する風土は根付いていたのでしょう。
果たして厳しい弾圧の末に捕らえられたキリシタンたちはどのような縄のかけ方をされたのでしょうか。どんな縛り方をされても信仰が揺らぐことはなかったのでしょうけどね
毎年、この時期に開催されている長崎帆船まつりでは、珍しいロープの結び方を体験できるロープワーク教室が実施されているのですが、今年は残念なことに感染症拡大の影響により11月に延期となりました。
これまで経験したことのない脅威に不安な日々を過ごしている方々も多いと思いますが、一日も早くイベントが楽しめる日がくるよう、今できることをしっかりと実行していきたいですね。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-300)
より(毎週月曜日更新)
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