近年、日本の戦国時代に関する文書が世界各地で発見され、大航海時代のヨーロッパ諸国と日本の関係が少しずつ明らかになってきているようです。
先日、ヨーロッパで見つかったある文書をもとに、大坂の陣におけるオランダとスペインの攻防を描いたテレビ番組が放送されていました。
豊臣家にはスペインが、徳川家にはオランダが協力するという構図のなかで、それぞれが武器を調達して争いを繰り広げたという歴史ストーリー。そこには多くのキリシタンや宣教師も関わっていたというのです。
日本にやってきた宣教師たちが布教に力を注いだのは、単に人々の救済だけではなく、何らかの形で国益を得ようとしたからだったのでしょう。
どうすれば利益になるのか、どのように振る舞えば得なのか、私たちの心にはこのような想いがわき上がってきます。
しかし、それがエスカレートして法律にふれるような行為に発展すると大問題です。
7月27日は「政治を考える日」。1976年(昭和51年)のこの日、ロッキード事件で当時の田中角栄首相が逮捕されたことを受け、あらためて政治について考えてみよういうことで定められたようです。
ロッキード事件は、アメリカのロッキード社がジェット旅客機トライスターの売り込みの際、政界に多額の賄賂を贈ったとされる疑獄事件。
田中角栄元首相らはトライスター導入の工作資金の授受にからむ受託収賄や外為法違反などの疑いで逮捕されました。
40数年前に起きた事件を教訓に誕生した「政治を考える日」ですが、その後も汚職事件はあとを絶たず、最近でも様々な疑惑がとりざたされています。
これまで経験したことのない感染症や自然災害が発生するなか、政治家の皆さんにはあらためて襟を正して課題解決に取り組んでいただきたいと思います。
晴れわたる青空のように澄み切った心で・・・。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-313)
より(毎週月曜日更新)
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