子どもの頃、毎週金曜日はテレビでディズニー映画とプロレス中継が交互に放送されていて、ディズニー映画は兄弟3人と母で、プロレス中継は父と一緒に観ていました。
小学校低学年のときはディズニー映画のほうが好きで、かわいいキャラクターの豊かな表情やなめらかな動きに魅せられ、放送中はテレビの前から動くことはありませんでした。
ミッキーマウス、ドナルド・ダック、グーフィーなど、ディズニー映画の主役たちはたくさんいましたが、一番興味をもっていたのが「ピノキオ」でした。
おもちゃ職人のゼペットじいさんによってつくられた操り人形ピノキオが、良心役のコオロギのジミニー・クリケットと一緒に苦難を乗り越えて人間の少年に成長していく物語。
そこにはさまざまな教訓が込められているようでした。
コオロギのジミニー・クリケットが主題歌「〜When You Wish Upon a Star〜星に願いを」を歌うところから始まるピノキオ。
星に願いをかけるとき、君が誰かは関係ない。心から願えばきっとかなうだろう
そんな一節が印象的なこの歌は、発表から80年経った今も色あせることなく心に響いてきます。
8月10日は、サン・ロレンツォの日。キリスト教が禁止されていた3世紀半ばのローマで教皇の執事をしていたロレンツォが殉教した日だそうです。
イタリアではこの夜の流れ星はロレンツォの涙であるとされており、愛する人のために流れ星に願い事をするとかなうといわれています。
いろんな人が歌い演奏している「星に願いを」ですが、おすすめはビリー・ジョエルのバージョン。
今宵はこれを聴きながら星に願いをかけることにしましょう。晴れるといいですけどね。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-315)
より(毎週月曜日更新)
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