自分なりに自粛生活を始めてからもう10か月近くになりました。
自粛といっても不要不急の外出を避ける程度のことで、毎日仕事場にも行っていますし、人と会って打ち合わせをすることもありますし、商店街やコンビニで買い物もしています。
ただ行動範囲が以前に比べて狭くなっていて、市街地の変化などにはちょっと疎いかもしれません。
先日、所用で長崎駅方面に出かけたとき、駅とその周辺が大きく様変わりしているのを見て驚きました。
駅が西側に移動したことや、高架化してホームが2階にあることなどはニュースで知っていましたが、実際の印象は想像とは異なっていました。
そして数年後には長崎新幹線が開通するんだなぁ、MICE事業も進んでいるんだなぁと改めて実感したのでした。
かつて人里離れた場所に潜伏していたキリシタンもひそかに市街地を訪れ、様々な情報を得ていたのかもしれません。
以前よりも取り締まりが厳しくなっているとか、あのあたりには行かないほうがいいとか、あの村の誰それが捕らえられたなど、自分や家族、集落の人々を守るための情報は欠かせなかったのだと思います。
現在、感染症の影響により自粛生活が続くなか、情報の重要性はますます高まっています。
しかし一方で、インターネット上をかけめぐるウソや不確かな情報、誹謗中傷、詐欺まがいの悪質なメールなど、私たちを脅かす要因は増え続けているようです。
利用者への注意喚起だけではなく、もっと安全で安心できる情報社会を築くためにはどうしたらいいのでしょうか。
自由と自粛のはざまで、しっかりと考えなければならない課題の一つなのかもしれません。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-332)
より(毎週月曜日更新)
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