今日はディスクジョッキーの日。日本のディスクジョッキーの草分けとして知られる糸居五郎さんの命日にちなんで制定されたそうです。
ディスクジョッキーとは、ラジオ番組などで音楽を選曲して操作したり、イベント会場やクラブなどで再生機器を使って観衆に披露したりする人のことで、「DJ」とも呼ばれています。
糸居さんの活躍の舞台は深夜のラジオ番組でした。ご自身で番組の構成や選曲を担当し、スタジオ内に設置したターンテーブルを使ってレコードをかけてトークをするという、まさに本格的なDJスタイルを確立したのでした。
レコードはご自宅のライブラリーから選んだLPレコードやシングル盤をスタジオに持ち込むというこだわりようだったそうです。
ポピュラー音楽を熟知したセンスの良い選曲と、世相や季節の話題などを交えた独特のトークが人気だった糸居さんの番組は、まるで乾いた土に水を注ぐように少年たちの心に潤いを与えてくれました。
それは、それまで満たされていなかった民衆に希望を与えた宣教師たちの存在に似ているのかもしれません。少なくとも僕にとってはそれくらい大切な出合いだったような気がします。
受験勉強そっちのけで聴いていた深夜放送。あの頃の心踊るようなラジオ番組がまたどこかで始まるといいなぁ、そんなことを思うディスクジョッキーの日でした。
本年も「おらしょーこころ旅」をごらんいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-335)
より(毎週月曜日更新)
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