今年は・・・、いや、ここ数年、年賀状の数がずいぶん減ってきたなぁと感じている人も多いでしょうね。
パソコンや携帯電話などの普及によって手紙やはがきを書く行為がだんだん少なくなってきているようです。
そんなかでも、いつも丁寧に季節の挨拶を添えて手紙を送ってくださる方々の文面を拝見するたびに、その温かな心遣いに頭が下がる想いがします。
今日2月8日は「郵便マークの日」。あの「〒」のマークが決まった日だそうです。
1887年(明治20年)のこの日、逓信(ていしん)省(現在の日本郵政グループ)はそのマークを逓信の「テイ」にちなみ甲乙丙丁の「丁」に決定しました。
ところがその後、世界共通の料金不足マークの「T」と似ていることが判明。さすがにこれは紛らわしいからよくないだろうということで、「テイシンショウ」の「テ」を図案化した「〒」の誤字だったことにして後日変更したのだそうです。
日本で郵便事業が始まったのは、東京、大阪間で官営の郵便事業(制度)がスタートした1871年(明治4年)3月1日(新暦4月20日)のこと。
この2年後には晴れて禁教令が解かれ、キリスト教を自由に信仰することができるようになりました。
潜伏していた信徒のなかには遠く離れた友人や知人にその喜びを手紙に書いて送った人もいたのでしょうね。その年の暮れには郵便はがきが発行されたようですから、はがきで想いを伝えた人もいたかもしれません。
パソコンや携帯電話のメール機能が活躍する現代。
こんな時代だからこそ、大切な誰かに手紙を書いて想いを伝えることの意味がありそうな気がするのです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-341)
より(毎週月曜日更新)
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