このコラムを書いているのは4月下旬なのですが、この時点で大都市に感染症対策の緊急事態宣言が発出されているので、5月の連休を自宅で過ごした方も多かったと思います。
こういう状況なので会食や旅行は控え、スポーツ観戦もやめておこうなどと考え、休日は家にこもりがちになってしまうことから身体の不調を訴える人もいるようです。
そんなときは思い切って近郊の山に登ってみるのもいいかもしれません。
持参したおにぎりを食べて原っぱに寝っ転がれば初夏の風が涼しさを運んでくれますし、眼下に広がる街に向かって「〇〇ヤロー!」なんて叫べば気分も晴れるでしょう。
そんなに遠くまでは行けないという方には散歩もいいですね。公園のベンチに座って風を感じるだけでも気持ちが落ち着きます。
私の散歩の定番は、自宅から坂道を下りて遠くに港を見ながら歩く片道10分ほどのコース。小さな公園を通り過ぎて視線を上げると教会の屋根が見えてきます。
そしてさらに見上げると、抜けるような青空に浮き上がる白い十字架。
楽しいときも悲しいときも、うれしいときもつらいときも、すっと背筋を伸ばして立つその姿が勇気を与えてくれます。
友人の仕事はうまくいっているのか、馴染みの店は大丈夫なのか、ワクチンはどうなっているのか、オリンピックは開催されるのか。気がかりなことがますます増えていく日々。
テレビで自粛ばかりを呼びかける人々の姿を思い出すたびにため息も出ますが、とにかく心と身体をいたわって乗り越えていこう! そう思いながら散歩帰りの坂道を上るのです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-354)
より(毎週月曜日更新)
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