5月17日は「高血圧の日」。2007年同日の世界高血圧デーを受け、翌2008年から日本でも「高血圧の日」として啓発活動を行っているそうです。
脳卒中や心臓病など、生命に関わる病気を引き起こす主な要因といわれている高血圧。とくに中高年の皆さんには気になる指標の一つだと思います。
高血圧の基準は、病院の診察室で測定した血圧で140/90mmHg以上、家庭で測った血圧で135/85mmHg以上。一方、正常な血圧は、診察室血圧で120/80mmHg以下、家庭血圧で115/75mmHg以下とされています。
私のように家で測ると正常値なのに、診察室で測ると数値が高いという人もいると思います。
この症状を白衣高血圧と呼ぶそうですが、近年、こういった人たちの疾患リスクが高いことがわかってきたということなので注意が必要です。
高血圧治療の基本は塩分制限。特に日本人の塩分摂取量は諸外国と比較してもかなり多いといわれています。
日本では奈良時代から塩を食するようになったらしく、室町時代から江戸時代にかけては漬け物や味噌などの保存食が発達し、塩辛い味が定着したと考えられています。
塩分の摂取だけではなく、ストレスを感じたり、興奮状態になったりしたときも上昇するという血圧。
禁教期、塩分の多い食生活のもと、弾圧の恐怖にさらされストレスを抱えていた潜伏キリシタンのなかには高血圧が原因とされる疾病で命を落とした人もいたのでしょうね。
辛いもの好きの私にはもはや待ったなしの高血圧対策。どうやら今日が決断のときのようです。
(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)
長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-355)
より(毎週月曜日更新)
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