【おらしょ通信】vol.356ゴルフ場記念日

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【おらしょ通信】vol.356ゴルフ場記念日

 

先月、アメリカのジョージア州オーガスタで開催された男子ゴルフのメジャー大会、マスターズ・トーナメントで松山英樹選手が優勝したというニュースは記憶に新しいところ。

日本男子選手で初めての海外メジャー大会制覇という快挙にゴルフファンならずとも多くの人々が勇気をもらったのではないかと思います。

さて、5月24日は「ゴルフ場記念日」。

1903年のこの日、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンしたことから制定されたようです。

日本にゴルフが伝えられたのは1901年のこと。イギリス人の貿易商が所有する兵庫県の別荘に4ホールのコースを作ったのが始まりだといわれています。

神戸ゴルフ倶楽部が創設されたのはその2年後のことで、当時、この倶楽部には100人以上の会員がいましたが、そのほとんどが外国人でした。

日本初のパブリックコースができたのはそれから10年後の1913年。外国人の誘致を目的につくられた雲仙ゴルフ場でした。

雲仙といえば潜伏キリシタン弾圧の舞台となった場所。多くの信徒たちが雲仙地獄に連行され、棄教を迫られ何度も熱湯につけられたそうです。その執拗な拷問は10日から1ヵ月も続けられたといわれています。

そんなキリシタン殉教の歴史が息づく雲仙は、1934年にわが国最初の国立公園に指定され、以来、四季折々の大自然を満喫できる国内屈指の保養地として親しまれています。

ゆっくりと温泉に入って思う存分ゴルフを楽しむ。そんな休日が一日でも早く訪れることを願っています。

 

(文:ヒラモトヨシノリ、イラスト:ナカムラタエ)

長崎と天草地方のキリスト教関連歴文化遺産群ウェブサイト(おらしょ-こころ旅-)・おらしょ通信(vol-356)
より(毎週月曜日更新)

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