県内ではお盆休みを前に、新型コロナウイルス感染症の報告数が7週連続で増加しています。
夏には、新型コロナのほか、夏風邪の代表である手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱などが増加する傾向があります。
また、夏は病原体を媒介する蚊やダニの活動が活発化します。こうした害虫に刺されると、「蚊媒介感染症」や「ダニ媒介感染症」といった動物由来の感染症にかかる危険性が高まります。
屋内や屋外それぞれの感染対策を心がけて、この夏を安全に過ごしましょう。
屋内の対策
新型コロナ等をはじめとした感染症の予防には、手洗い・手指消毒、マスクの着用を含む咳エチケット、換気などの基本的な感染対策が有効です。特に、高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば重症化リスクも高まるため、帰省等で高齢者と会う場合や大人数で集まる場合は、感染予防を心掛け体調を整えるようにすることが重要です。
屋外の対策
蚊やダニが多く生息する野外に出かける時や、海外の熱帯・亜熱帯地域へ旅行する時は、事前に予防対策を行うことが大切です。
特に、急激な発熱で発症する「デング熱」「マラリア」などの「蚊媒介感染症」は、東南アジアやアフリカ、中南米で流行しており、感染すると命に危険が及ぶこともあります。また、今年は中国で「チクングニア熱」の流行が報告されており、外務省が注意喚起情報を出しています。
海外へ渡航する際は、行き先での注意点や予防接種情報などの事前チェックも忘れずにしてください。
国内においても、「つつが虫病」や「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」といった「ダニ媒介感染症」の発生地域に広がりがみられます。また、野生動物や沢の水を介して感染するエキノコックスにも注意が必要です。
野外でレジャーを楽しむ時は、肌の露出の少ない長袖・長ズボンで、明るい色の服(マダニを目視で確認しやすい)を着用するなどして、感染症から身を守りましょう。
参考
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長崎県長崎市尾上町3番1号 - 電話番号 095-895-2466(感染症対策担当)、095-895-2468(保健企画担当)
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