長崎県には、歴史と風土と生活の中ではぐくまれ、伝えられてきた伝統的工芸品が数多くあります。
これら伝統的工芸品は、私たち県民の財産といってもよい大切なものです。
現在、伝統的工芸品の指定を受けている工芸品は、国指定3品目、県指定10品目となっています。
伝統的工芸品への支援
伝統的工芸品のご紹介
経済産業大臣指定伝統的工芸品(3品目)
昭和49年5月25日に公布された「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」に基づき経済産業大臣が指定するもので、次の5つの要件が必要です。
・主として日常生活に使われるもの
・ほとんど手作業で製造されたもの
・伝統的な技術や技法によって製造されたもの
・伝統的に使用されてきた原材料を使っているもの
・一定の地域に生産者が集っていること
国指定伝統的工芸品マークについて
(一財)伝統的工芸品産業振興協会では、伝統的工芸品の表示、その他の宣伝について統一イメージで消費者にアピールするため、伝統的工芸品のシンボルマークとして「伝統マーク」を定め、経済産業大臣の指定を受けた伝統的工芸品業界全体で使用することとしています。
「伝統マーク」は著名なデザイナーの亀倉雄策氏のデザインによるもので、伝統の「伝」の字と、日本の心を表す赤丸とを組み合わせたものです。
長崎県知事指定伝統的工芸品(10品目)
長崎県の歴史と風土と生活の中ではぐくまれ、受け継がれてきた伝統的工芸品産業を積極的に振興することにより、伝統的工芸品の声価を高め、産業としての発展を図り、もって県民の生活に豊かさと潤いを与えるとともに、地域経済の発展に資することを目的とします。
平成3年1月18日に告示した「長崎県伝統的工芸品産業振興対策要綱」に基づき長崎県知事が指定するもので、次の4つの要件が必要です
- 製造過程の主要部分が手工業的であること
- 伝統的な技術又は技法により製造されるものであること
- 伝統的に使用されてきた原材料が主たる原材料として用いられ、製造されるものであること
- 一定の期間、県内において当該工芸品が製造されているものであること
長崎県知事指定伝統的工芸品マークについて
長崎県の郷土民芸品の中には、他の県とは趣が全く違う民芸品が数多くあります。
鎖国時代、日本唯一の貿易港であった長崎は、海外文化の窓口として栄え、今日ある長崎県郷土民芸品にも、大きな影響を与えました。
このマークは、長崎の異国情緒あふれた華やかさをイメージし、伝統的工芸品の頭文字である「伝」を組み入れて、表現しています。
五島さんご東洋では、さんごは古くから金銀とともに宝石の一つとして珍重されてきました。またヨーロッパでも、魔よけの御守りとして愛用されてきました。さんごはさんご虫が群体を作り、その骨格が木の枝のようになったもの(原木)を加工して作られます。一般に乳白色がかったピンク色をした「ボケ」あるいは濃紅の「血赤」が高級品とされています。 田中サンゴ店 |
|
長崎手打刃物長崎県の刃物生産地は、大村市松原、長崎市蚊焼町、島原市などに点在しています。いずれも歴史は古く、選び抜かれた材料と良質の水と焼刃土を使い、伝統の技により丹念に焼き入れされます。その「切れ味」と「粘り強さ」には他に例を見ないと高い評価を得ています。 長崎県手打刃物協同組合 |
|
若田石硯(わかたいしすずり)対馬市厳原町若田地区で採掘される原石を素材とする硯で、歴史は極めて古く、平安時代に紫式部が源氏物語五四帖を草したときに用いたと伝えられています。 若田石硯匠会 岩坂芳秀堂
|
|
対馬満山釣針(つしまみつやまつりばり)江戸時代の慶応年間(1865年-)初期、対馬藩の防備のため組織された大砲方の職にあった満山俊蔵が、その任のかたわら、強さでは他に類のない鋼鉄の釣針を考案しました。 |
|
阿翁石(あおういし)約700年前の元寇の役において戦死した者の遺骨を祭るため、室町時代後期に、松浦市鷹島町阿翁地区に産出する玄武岩を加工して墓石を建てたのが始まりといわれています。
|
|
古賀人形京都の伏見人形、仙台の堤人形とともに日本三大土人形の一つに数えられる。江戸時代から代々、古賀村(現長崎市中里町)の小川家に伝え継がれてきたもので、伝承によると文禄元年(1592年)が発祥とされます。ひなびた素朴さの中に赤、白、黄、黒などの原色を大胆に取り入れているのが特徴です。 古賀人形 |
|
佐世保独楽(させぼこま)優美さと異国情緒豊かな色彩で全国的に有名なラッキョウ型こま。その形は台湾、インドの系統のもので、南方から中国を経て長崎へ渡来したものといわれています。 |
|
長崎凧(ながさきはた)とビードロよま江戸時代に、出島オランダ館の従者として長崎に来ていたインドネシア人から伝えられたともいわれる南方系の長崎の凧は、その種類も2百余種。形や文様に独自の特徴を持ち、長崎の年中行事のトップをきって春風と共にあちこちの野山でハタ揚げが始まります。 小川ハタ店 |
|
五島ばらもん(凧)ばらもん凧は、五島地方の郷土玩具として古くから地元で親しまれており、地元では男の子の初節句にこれを掲げ、強健な成長と立身出世を祈願したという。 |
|
壱岐鬼凧(いきおにだこ)
|
このページの掲載元
- 企業振興課
- 郵便番号 850-8570
長崎県長崎市尾上町3番1号5階 - 電話番号 095-895-2634
- ファックス番号 095-895-2544