ミカンコミバエは、本県では今年、令和7年6月18日からミカンコミバエが捕獲され、7月29日までに79頭捕獲されております。
これまで、ミカンコミバエの防除およびまん延防止のため、誘殺地点の2km円内でテックス板(誘殺板)の設置等による防除を実施してきましたが、捕獲エリアの拡大、それに伴う捕獲頭数の増加が認められることから、下記のとおり更なる防除対策を強化します。
各地域の農業者及び住民の皆様には、これらの防除へのご理解をいただきますようお願いします。
1 捕獲状況(7/29現在)
地域 | 市町 | 頭数 |
長崎地域 ※計35頭 |
長崎市 | 29頭 |
諫早市 | 2頭 | |
大村市 | 2頭 | |
長与町 | 1頭 | |
時津町 | 1頭 | |
佐世保地域 | 佐世保市 | 9頭 |
対馬地域 | 対馬市 | 10頭 |
新上五島地域 | 新上五島町 | 11頭 |
西海地域 | 西海市 | 12頭 |
小値賀地域 | 小値賀町 | 2頭 |
合計 | 79頭 |
※アンダーラインの4地域が防除対策の強化を行う地域
2 防除対策の強化の内容など
(1)対象地域
長崎地域、佐世保地域(西海市の一部を含む)、対馬地域、新上五島地域(2の表参照)
(2)防除対策の強化の取組内容
1.テックス板(誘殺板)(※1)の増設
・日時:8月1日から下旬(予定)
・内容:現在、捕獲地点から半径2km円内で設置 → 5km円内に拡大し増設
2.ベイト剤(※2)の再散布
・日時:8月1日から下旬(予定)
・内容:捕獲地点から半径50mで再度散布
(3)対象寄主果実の処分等について
・対象:上記5km円内にかかる地域住民及び農業者
・依頼内容:卵を産み付ける寄主果実となりうるぶどう、なし、いちじく、スイカなどの果実のほか、家庭菜園でのトマトなどについて、採り残しや落下した果実は放置せず、埋設やゴミ出しなどで処分するよう依頼
・依頼方法:県や市町のホームページやSNSでの周知、地域自治会や生産部会への説明・周知
4 テックス板の注意事項
テックス板の設置においては、居住地周辺には設置しないなど配慮して行っておりますが、テックス板を発見した場合は、素手で触れない、触れた場合はすぐに石鹸で洗い流していただきますようよろしくお願いします。
※1 テックス板
大きさ4.5×4.5×0.9cmの木質繊維板に誘引剤と殺虫剤を染み込ませたもの。誘引剤に引き寄せられたミカンコミバエの雄の成虫のみを殺虫する。
※2 ベイト剤
タンパク加水分解物と殺虫剤を混合した毒餌剤樹木の幹や葉の裏などにスポット散布することで雌雄の成虫を殺虫できる。
担当課 | 農業イノベーション推進室 |
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担当者名 | 陣野、森 |
電話番号 | 直通:0958952933 内線:2933 |