かんきつ類や果菜類の重要害虫「ミカンコミバエ」の防除対策の強化等について(第2報)

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 本県では今年、令和7年6月18日からミカンコミバエが捕獲され、9月8日までに258頭捕獲されております。

 これまで、ミカンコミバエの防除およびまん延防止のため、捕獲頭数が多い地域(防除対策の強化地域)において、捕獲地点の半径5km円内におけるテックス板(誘殺板)の人力での設置などの防除を実施しておりますが、今月より人力での設置が困難な山間部にテックス板を設置するために、有人ヘリによる防除を行うこととします。

 各地域の農業者及び住民の皆様には、これらの防除へのご理解をいただきますようお願いします。

 

1 捕獲状況(9月8日時点) ※単位:頭数

地域 市町 6月
中旬
6月
下旬
7月
上旬
7月
中旬
7月
下旬
8月
上旬
8月
中旬
8月
下旬
9月
上旬
合計

長崎西彼
地域

長崎市 1 9 2 2 17 1 2 4 2 40
諫早市 0 1 1 0 0 0 1 0 0 3
西海市 1 0 4 0 11 1 3 0 0 20
長与町 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2
時津町 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2
県央地域 大村市 0 0 0 0 3 1 0 0 0 4
県北地域 佐世保市 2 4 1 1 5 3 4 1 0 21
小値賀町 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2
五島地域 新上五島町 0 2 1 6 14 17 7 3 5 55
対馬地域 対馬市 0 0 1 0 12 42 24 9 21 109
合計 6 17 10 9 64 66 41 17 28 258

※アンダーラインが防除対策の強化地域

 

2 防除対策の強化の内容など

(1)対象地域

長崎西彼地域、県央地域、県北地域、五島地域、対馬地域

 

(2)防除対策の強化の取組内容(8月末時点)

1.テックス板(誘殺板)(※1)の設置

・現在、捕獲地点から半径2km円内から5km円内に拡大し、これまでに、捕獲地点半径5Km円内などで、植物防疫所、市町、JA、県等の延べ約700名で、人力により約7万枚のテックス板を設置

2.ベイト剤(※2)の散布

・捕獲地点の110地点で散布(捕獲地点から半径50m円内及び幼虫等が寄生果実発見地点から半径100m円内)

3.有人ヘリによる防除(今回追加分)

・実施期間 9月12日から9月30日

 9月12日から開始し、強風等でヘリを飛ばせない場合を考慮しても9月30日には終了予定

・実施区域 長崎市、佐世保市、西海市の山間部(別紙1エリアのとおり)

 長崎市、佐世保市、西海市の山間部を中心にテックス板(誘殺板)を散布。防除エリアについては市町と協議のうえ決定(集落や水源地、農地等は防除エリア外)

4.トラップの設置及び調査

・612ヶ所に設置し、毎週調査を実施

別紙1_航空防除の実施エリアの地図[PDFファイル/1MB]

 

(3)対象寄主果実の処分等について(別紙2のとおり)

・対象:捕獲地点の半径5km円内にかかる地域住民及び農業者

・依頼内容:防除強化地域での家庭菜園や農家圃場のトマトなどの卵を産み付ける果実(寄主果実)について、放置せずに埋設やポリ袋に密閉してゴミとして出すなど適切な処分を依頼

・依頼方法:

県や市町のホームページやSNSでの周知、地域自治会や生産部会への説明・周知

別紙2_ミカンコミバエまん延防止に対するお願い[PDFファイル/243KB]

 

4 テックス板の注意事項

 テックス板を発見した場合は、素手で触れないでください。もし、触れた場合はすぐに石鹸で洗い流していただきますようよろしくお願いします。

※1 テックス板

大きさ4.5×4.5×0.9cmの木質繊維板に誘引剤と殺虫剤を染み込ませたもの。誘引剤に引き寄せられたミカンコミバエの雄の成虫のみを殺虫する。

※2 ベイト剤

タンパク加水分解物と殺虫剤を混合した毒餌剤。樹木の幹や葉の裏などにスポット散布することで雌雄の成虫を殺虫できる。

※ミカンコミバエについては、別紙3参照

画像1画像2

(画像)左:テックス板、右:設置状況

別紙3_ミカンコミバエとは[PDFファイル/218KB]

かんきつ類や果菜類の重要害虫「ミカンコミバエ」の 防除対策の強化等について(第2報)[PDFファイル/196KB]

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