閉会中の活動 令和5年度分

農水経済委員会

現地調査

委員会名 農水経済委員会
目的 農水経済行政現地調査
日時 令和5年11月6日(月)~8日(水) (3日間)
調査先 北海道(千歳市、美唄市、札幌市、石狩市、余市町、北広島市)
出席委員 委員長 鵜瀬 和博  副委員長 まきやま大和  委員 中山  功  委員 山田 朋子
委員  中島 浩介   委員  宅島 寿一    委員 近藤 智昭  委員 石本 政弘
委員  本多 泰邦   委員  大久保 堅太   委員 畑島 晃貴
概要
1.千歳市役所(千歳市)

 「半導体メーカーの誘致」について調査

<経緯>

 令和4年11月 国の次世代半導体の製造基盤確立に向けた研究開発プロジェクトの
  採択先としてRapidus株式会社 決定
 令和5年 2月 Rapidus社が次世代半導体製造工場の建設予定地として千歳市を選定
◎令和7年4月の試作ライン稼働・令和9年前半の量産ライン稼働に向けての今後の
 対応等について説明を受け、意見交換を行った。

2.株式会社アーセル美唄ハイテクセンター(美唄市)

「藻場の再生」について調査

◎ホタテ貝殻を利活用した「マリーンシェル240」による藻場造成への取組について 説明を受け、意見交換を行った。

3.北海道大学スマート農業教育拠点(札幌市)

「スマート農業教育拠点の取組」について調査

◎様々な農業課題を解決する技術として注目されているスマート農業の社会実装に向けた教育プログラムの開発と実施について説明を受け、意見交換を行った。

4.石狩市役所(石狩市)

「再生可能エネルギー(洋上風力発電)」について調査

◎石狩湾新港地域におけるグリーンパワーインベストメントによる洋上風力発電事業及び再エネの『地産地活』を目指す取組について説明を受け、意見交換を行った。

概要

・石狩湾新港から約1.6kmの北防波堤沖合側に14基の洋上風力発電所を建設中
・発電容量は国内最大級の風力発電所となる11万2千kW
(一般家庭約8万3千世帯分の年間消費量に当たる電気を発電。)
・2022年から陸での工事がスタート
・2023年から風力発電機本体の建設を行う洋上工事に着手
・2023年12月から商用運転開始予定

5.北海道立総合研究機構 水産研究本部

中央水産試験場(余市町)「試験研究」について調査

◎「新たな赤潮原因生物の特性解明」「気候変動等による近年の漁獲動向」等の  試験研究内容等について説明を受け、意見交換を行った。

6.クボタアグリフロント(北広島市)

「農業学習施設」について調査

◎令和5年6月に株式会社クボタが手掛ける農業学習施設『KUBOTA AGRI FRONT』を見学し、「『食と農業』の未来を志向する仲間づくりの場」をコンセプトとする  同施設について説明を受け、意見交換を行った。

現地調査

委員会名 農水経済委員会
目的 農水経済行政現地調査
日時 令和5年7月27日(木)~28日(金) (2日間)
調査先 壱岐市
出席委員 委員長 鵜瀬 和博、副委員長 まきやま大和
委員 山田 朋子、委員 中島 浩介
委員 宅島 寿一、委員 近藤 智昭
委員 石本 政弘、委員 本多 泰邦
委員 大久保 堅太、委員 畑島 晃貴
概要
1.勝本町漁協(壱岐市勝本町)

 「農水連携による新商品の開発及び海業」について調査

(1)農水連携による新商品の開発までの経緯

令和3年度 国境離島雇用機会拡充事業を活用し、ヒヨリミテラスの改修、飲食部門の強化に向けた取組開始
8月 ヒヨリミテラスリニューアルオープン(雇用2名を拡充)
10月 壱岐振興局主催の「ファストフードプロジェクト」に参加
11月 地域交流会で水産物と農産物ばれいしょ「ながさき黄金」を使った加工品のアイデア出しを行う。
2月 試食交流会でヒヨリミテラスが「スルメイカ」と「ながさき黄金」を使った、イカコロッケを試作し、参加者から高評価。

令和4年度
6月 地域交流会で「イカコロッケ」の商談シートを作成し、商品の売り、今後の販売展開等を考える中で、長崎県の農ビジネスモデル構築事業の活用を検討。
7月 当漁協が事業主体として、新たな連携体を組織化。売れる加工品づくりに取り組む計画を立て、申請。
8月 採択

2.グランビーチ(壱岐市石田町)

 「農水連携による新商品の開発及び海業」について調査

(1)「磯焼け対策プロジェクト」事業概要

地元漁協の協力・依頼のもと、磯焼けの原因となるガンガゼウニの駆除活動を行う。
①身を食べて磯焼け対策…身を改良→商品化して売上UP&雇用創出
②殻を使って磯焼け対策…殻を加工→船底フジツボ忌避剤に商品化→船の燃費UP

3.株式会社なかはら(壱岐市郷ノ浦町)

  「水素エネルギーを利用した陸上養殖」について調査

(1)RE水素供給・陸上養殖システム実証事業概要

RE(リニューアブルエネルギー)水素システム実証事業の推進事業体としてコンソーシアム『壱岐市水素技術組合』が組成され、養殖事業を担う『株式会社なかはら』とが連携して、本実証事業を実施。
実証データの分析を基にEMSによる各設備制御の精度向上とエネルギー利用効率の向上を図りながら、養殖魚の生育効果向上にも貢献。

(2)今後の課題

太陽光発電は天候に左右される。日が陰って急激に発電量が低下すると、給電能力が不足する恐れがあることから、カメラ映像により雲の動きを予測し、蓄電池への切り替えをあらかじめスケジュールできるようにするなど、今後「RE水素ふぐ・ひらめ」のブランド化が進み、養殖事業が拡大するにつれ、段階的な設備投資が必要となる。

4.JA壱岐市繁殖研修センター(壱岐市芦辺町)

  「スマート畜産」について調査

(1)概要

所在地 :壱岐市芦辺町箱崎江角触156
実施事業名:長崎県強い農業づくり交付金事業
事業費 :142,947千円(内訳)国庫71,473千円、県費28,589千円、市費14,294千円、自己負担28,591千円
飼育規模 :繁殖雌牛96頭規模、子牛育成棟210頭規模、哺乳棟60頭規模、受入馴致棟61頭規模、分娩棟

(2)取組内容

・ 研修施設として、新規就農希望者の研修を受入
・ 地域に先駆けて『超早期母子分離方式』を導入
※超早期母子分離方式
  分娩後の子牛を3~7日で母子分離(従来の母子分離は4~5か月)し、
  人口哺乳で育成することで、子牛の発育の斉一化、母牛の繁殖成績の改善、
  作業能率の向上を図る技術。
・ 発情発見ICT機器(商品名:ファームノートカラー)の導入

 以上のほか、一支国博物館(芦辺町)、フリーウィルスタジオ(芦辺町)、就農トレーニングハウス(勝本町)、株式会社NHS(郷ノ浦町)において調査を行った。