地域包括ケアシステム

包括ケアシステム

長崎県における地域包括ケアシステム

・「地域包括ケアシステム」とは、高齢者がいくつになっても住み慣れた地域で暮らし続けていくことが出来るよう、一人一人の健康の状況や生活の実態に応じて、必要な時に必要なサービスを受けられるよう地域の中で役割分担をしながらそのサービスを提供していく仕組です。

・例えば、元気なうちは地域貢献に汗を流していただくとともに、体力維持のための健康づくりに努め、加齢によって体が不自由になったら、買い物、ゴミ出しなどの生活支援を受けることができ、病気になったらかかりつけ医が、介護が必要になったらサービス事業者が自宅を訪問するなど高齢者にとって切れ目のない支援を受けられ、最期まで安心して暮らしていくことが出来る地域づくりを目指します。

・本県では、2017(平成29)年に独自のシステム構築評価基準を策定しました。市町が基準に基づく客観的な評価を毎年行い、課題の明確化と取組の改善を図ることで、医療・介護をはじめとする多職種連携の体制が構築されるなど、システムの基盤整備が進みました。共通の評価基準による結果に基づき、県と市町が話し合い、取組の改善を行いながらシステムの構築を目指す仕組みは全国的にもあまり例がないものです。

・市町の着実な取組により、本県の65歳以上の要介護認定者数の伸び率は、近年九州内でも最も低くなっており、評価基準を用いた本県の取組は、一定の成果があるものと考えています。

・本県は今後急速な人口減少が見込まれており、既に介護分野を含め様々な分野で人材の確保が困難になっています。一方で一人暮らしの高齢者の増加など、地域で支援を必要とする人は急速に増えています。将来の社会保障体制への影響も懸念され、人材、予算などの資源が限られる中、行政をはじめサービス提供者にとっても、効率的な資源の配置を図ることが急務となっています。

・地域共生社会の考え方は、こうした環境の変化を踏まえ、地域の力を最大限に生かしていこうとする概念でもあり、「支える側」「支えられる側」の立場を超えて、住民が普遍的で身近な課題として捉え、参画し、高齢者・障害者、こども・子育て、共働き家庭など異なる属性の課題に包括的に対応できる地域をつくっていくことです。

・ニーズに応じた介護サービス、在宅医療、リハビリテーション、家事などの生活支援、見守り、自主的な生きがいづくりなど、本計画で課題と施策の方向性を明らかにして、県民の理解と協力を得ながら「地域住民が相互に人格と個性を尊重し合いながら、参加し、共生する地域社会」の実現を目指しています。

地域包括支援センター
地域包括ケアシステム構築ロードマップ

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