令和元年6月定例会

主な質問・質疑

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 総務委員会

 <審査案件>

  議案: 第78号議案「長崎県危険物等に係る事務手数料条例の一部を改正する条例」のほか8件
  諮問: 諮問第1号「退職手当支給制限処分に係る審査請求に関する諮問について」

 <審査結果>

  議案:原案のとおり可決・承認すべきものと決定
  請願:棄却すべきものと決定

 
議案以外の主な論議
(質問)
 特殊詐欺被害に関し、全国的に特殊詐欺の被害額が増加しているようだが、本県における最近の傾向はどのようになっているのか。
(答弁)
 令和元年5月末現在で、認知件数は減少傾向にあるものの、被害額は増加しており、手口別では、架空請求詐欺が認知件数、被害総額ともに最多となっている。被害者の交付形態別では、認知件数は、電子マネー型、被害総額はキャッシュカード手交型が最多となっている。また、被害者のうち5割が65歳以上の高齢者となっている。
(質問)
 県警において、特殊詐欺被害防止として、自動通話録音機の貸与に取り組み、貸与世帯の被害はゼロとのことだが、現在の活用状況はどのようになっているのか。
(答弁)
 自動通話録音機については、平成27年度から導入し、950台を全警察署に配分して運用しているところである。今後も過去に被害に遭った高齢者や被害に遭う可能性のある高齢者を選定のうえ、貸与者を替えながら運用するとともに、県民の自主的な購入措置を進めるなど機器の普及に努めていきたい。
 
(質問)
 世界遺産の構成資産に関し、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に登録されて1年を迎えるが、その後の県内の構成資産への来場者数はどのようになっているのか。
(答弁)
  登録後の昨年7月から本年5月までの間、71万4,243人の方が県内の構成資産を訪れ、前年同期比で23万8,543人の増加となっている。
(意見)
 この効果を一過性で終わらせることなく、世界遺産登録が本県における観光の追い風となるようしっかりと取り組んでもらいたい。
 
(質問)
 九州新幹線西九州ルートのフル規格整備に向けた取組に関し、環境影響評価調査費が来年度の国の予算に計上され、北陸新幹線に遅れることなく財源確保の議論が行われなければ、西九州ルートの整備は大きく遅れることとなる。
 同調査費の来年度の国の予算への計上が不透明であるという現在の危機的状況を突破するためには、県民大会を開催し、長崎県民の気運を高める必要があると思うが、どのように考えるのか。
(答弁)
 新鳥栖~武雄温泉間はフル規格で整備するべきものであり、また、今のタイミングを逃すと西九州ルートの整備が大きく遅れることが危惧される。そのため、危機感を持って取り組まなければならないと考えており、県民大会の開催については、委員会での議論を踏まえ、関係者と対応を検討したい。
   
(質問)
 長崎県行財政改革推進プランに関し、ICTの徹底的な活用が順調に進んでいるとあるが、具体的に費用対効果が上がっている事例はあるのか。
(答弁)
 テレビ会議システムにおいて専用端末からだけでなく、職員の自席のパソコンや、民間企業や大学などの外部からも会議に参加できる新システムを導入している。昨年の5月から本格的に運用を開始し、今年の4月までの1年間の実績で開催件数が565件、参加人数が約9,000人、削減時間については、一定の想定時間を設定して参加人数で計算すると1万2,500時間の削減、旅費については、出張旅費の単価で計算すると約4,000万円の削減効果が出ている。
(意見)
 テレビ会議については、旅費の削減や時間短縮などの相乗効果に繋がることから、今後さらに活用してもらいたい。
 
集中審査
  • (株)五島産業汽船の航路問題等について
  • 県庁舎跡地の遺構発掘調査の方向性等について
その他、交わされた論議
  • 高齢者の運転免許返納について
  • 観光の振興について
  • 県庁舎跡地活用について
  • 障害者雇用について
  • 自衛隊による急患搬送体制の維持確保について
  など、総務行政全般