1.ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社長崎テクノロジーセンター
                   「県内の半導体関連産業の現状」について調査を行った。(諫早市) 
                  (1)企業概要 
                    《企業との意見交換》 
                  
                    本  社: 熊本県菊池郡菊陽町大字原水4000番地1 
                    事業内容: 半導体の設計・開発・製造・ 
                    カスタマーサービス 
                    生産拠点: 長崎県諫早市、鹿児島県霧島市、大分県国東市、 
                          熊本県菊陽町、宮城県白石市、 
                          愛知県東浦町、山形県鶴岡市 
                    売 上 高: 約6,249億円(R3.3月期実績) 
                    従業員数: 約10,600人(R4.4時点) 
                   
                  (2)長崎テクノロジーセンターの概要 
                  
                    所 在 地 : 諫早市津久葉町1883ー43 
                    設  立 : 昭和62年12月4日 
                    事業内容 : CMOSイメージセンサーの生産 
                         (世界シェア約5割) 
                    工場規模 : 敷地面積 269,000m2、 延床面積 277,000m2 
                    従業員数 : 約3,100人(R4.4現在) 
                    トピックス : 令和4年5月 増設棟の更なる拡張を発表 
                   
                  2.諫早湾漁業協同組合
                   「カキ養殖の取組」について調査を行った。(諫早市) 
                  (1)漁協概要 
                  
                    発  足:令和2年4月1日(小長井町漁協、瑞穂漁協、国見漁協が合併し設立) 
                    所 在 地:諫早市小長井町小川原浦499番地 
                    組合員数:154人(正組合員:120人、准組合員:34人) 
                    主な漁業:あさり養殖、カキ養殖、刺網、小型定置網など 
                    主な漁獲物:あさり、カキ、このしろ、かれい類、ぼら類、すずき類、えび類
                   
                  (2)カキ養殖の取組状況等 
                    《カキ重量選別機の説明》 
                  
                    - 平成11年からカキ養殖を開始、近年の生産量100~400トン。
 
                    - シングルシードカキの導入で養殖カキのブランド化に取組。
 
                    - 平成22年度に「小長井牡蠣」として商標登録。関東市場をはじめ海外へも出荷。
 
                    - 平成24年4月、シングルシード牡蠣「華漣」が第1回 かき日本一決定戦で「グランプリ」受賞(日本オイスター協会主催)
                    
 
                    - 養殖カキの販路拡大のため、国、県の補助事業を活用し加工品の開発・販売を行っている。
 
                      ※主な加工商品:小長井牡蠣燻煙オイル漬、華漣オリーブ 
                              オイル漬、牡蠣のしぐれ煮、牡蠣のくん 
                              せい、冷凍カキなど
                     
                    - 生産上の課題は、夏場の高水温や付着物による生育不良だが、今年度の生育は順調。
 
                   
                  3.市丸 貴氏 いちごハウス
                    「いちごの環境制御技術」について調査を行った。(佐々町) 
                  (1)経営概況等 
                    《環境制御型農業の取組説明》 
                  
                    経 営 者:市丸 貴(佐々町) 
                    経営概況:いちご 
                        (高設ベンチ栽培)14a 
                    経 歴 等:平成25年から「さざんか農援隊 
                         (佐々町)に従事 
                         平成26年4月から佐々町のいちご農家 
                         で、農家研修 
                         平成27年10月に就農し、いちご栽培 
                         を開始。(就農8年目)
                   
                  (2)いちご栽培における環境制御技術の導入取組 
                    
                  
                    平成30年:高設ベンチ栽培導入、炭酸ガス導入 
                          勉強会「きゃもん会」加入 
                    令和 元年:環境モニタリング装置導入 
                    令和 2年:自動換気装置導入 
                    【参 考】 
                     ○環境制御技術について 
                      ハウス内の気温や湿度、日射量、二酸化炭素濃度など 
                     を測定し、IT制御機器を用いて作物の光合成に最適な 
                     環境を保つ技術。 
                     ○「きゃもん会」について 
                      県北地域のいちごの環境制御技術勉強会。 
                      平成29年に5名で開始し、令和4年現在33名が参加。 
                      勉強会は12月~2月、月2回程度開催し、技術向上と情報交換を実施。
                   
                  4.株式会社 ウラノ
                    「県内の航空機関連産業の現状」について調査を行った。(東彼杵町) 
                    《長崎工場の事業説明》 
                  (1)企業概要 
                  
                    本  社:埼玉県児玉郡上里町 
                    設  立:昭和38年11月 
                    従業員数:約440名(うち長崎拠点 約200名) 
                    生産拠点:長崎県、埼玉県、群馬県 
                    事業内容:航空機事業、半導体関連事業、医療用機器 
                         部品事業など
                   
                    
                  (2)長崎工場の概要 
                  
                    創  業:平成18年4月 
                         ※長崎県の誘致で東彼杵町に立地。 
                    従業員数:約200名 
                    事業内容: 
                     1.航空機事業 
                      主に中型機用エンジン部品を製造。 
                     2.半導体製造装置事業 
                      半導体製造装置部品を製造。 
                     3.医療装置事業 
                      重粒子治療で使用される樹脂素材の加工等。 
                     4.SDGs事業 
                      コオロギ養殖、養蜂、稲作、養鶏などを展開。 
                      コオロギパウダー入りの食品製造も研究中。 
                    トピックス:令和3年12月 長崎第5工場竣工 
                   以上のほか、JAながさき西海させぼ広域かんきつ部会・針陽土地改良区において「みかんの生産性とブランド率向上の取組」、有限会社シュシュにおいて「農業における多角化経営の現状」、長崎魚市場において「高度衛生管理に対応した荷捌き施設整備」、三菱重工航空エンジン株式会社長崎工場においては「県内の航空機関連産業の現状」について調査を行った。 
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