カーネーションの有望系統「長崎3884」は、品種名を「だいすき」として、2010年(平成22年)6月に品種登録の出願を行いました。
「だいすき」は、スプレータイプで濃ピンクの花色です。
(注意)画面でご覧になる画像の色は、実際の色と全く同じではありません。
カーネーション「だいすき」の育成経過、特性など
1.育成のねらい
「長崎カーネーション」のブランド化を推進するため、花色・花・草姿がすぐれ、豊産性で茎が硬く、ボリュームのある長崎オリジナル品種の育成に取り組んできました。
2.来歴(育成の経過)
2006年に交配を行い、生産者圃場での試作などを経て、2010年6月に品種登録出願を行いました(出願公表同年8月)。
3.主要特性
- スプレータイプで、濃ピンクの花色です。
- 秋季の一番花から茎が硬く、切り花がしっかりしています。
- 開花が「バラ咲き」(外側の花弁から順番に開く)します。
- 「レジーナ」より輪数が多く、寡日照下でも着輪数が5~7輪と安定しています。
- 「レジーナ」に比べて花径が大きく花弁数も多いため、花にボリュームがあり、草姿がすぐれます。
- 切り花の前処理を行うと花持ち日数は20日以上となり、観賞期間が長くなります。
- パイプハウス土耕栽培では、茎にボリュームが出やすく節間が伸びにくくなるため、ベンチ栽培が適します。
4.普及状況
昨年から本格出荷が始まり、高い市場評価を得ています。2012年も、42万本を越える切り花が生産出荷予定です。
以下に、「だいすき」に関係する資料を掲載していますので、ご覧ください。 (担当:花き・生物工学研究室)
関連情報 |
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カーネーションの有望系統「長崎3884」(成果情報)(2009・普及) | 日本農業新聞記事 (2010年11月9日) |
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