長崎県在来種の「対馬地鶏」を用いて、味と増体性に優れ、かつ高級地鶏とブロイラーの中間価格帯で販売可能な新銘柄地鶏「つしま地どり」を作出したので紹介します。
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「つしま地どり」の育成経過、特性など
1.作出のねらい
長崎県在来種の「対馬地鶏」を用いて、味と増体性に優れ、かつ高級地鶏とブロイラーの中間価格帯で販売可能な新銘柄地鶏を作出すること。
2.来歴(育成の経過)
父方に増体性が優れた肉専用種、母方に味が優れた「対馬地鶏」を交配して5種類の交雑鶏を作出し、比較試験を行いました。その結果、父;「レッドコーニッシュ」、母;「対馬地鶏」の交配が増体性と味および外貌の統一性に優れており、新銘柄鶏「つしま地どり」の交配様式として決定しました。
3.主要特性
- ふ化後約80~90日で平均体重が2.8kgとなるため、一般的な地鶏よりも約50日出荷日齢が早い。
- 旨味成分のイノシン酸含量が高く、食味に優れている。
- 「対馬地鶏」同様に、肉垂れの代わりに髭様の羽毛で覆われており、羽の色が雌雄共に茶色で統一されている。
- 大変おとなしくて飼いやすい。
4.普及状況
平成20年度から、島原市の(株)大光食品が「つしま地どり」の肥育・販売に取り組んでいます。また、更なる肉質向上を図るため、平成20年度から「新銘柄鶏の肉質改善技術の開発」という試験を実施しています。
対馬地鶏交雑鶏(初生ひな)の譲渡について
以下に、「つしま地どり」に関係する資料を掲載していますので、ご覧ください。 (担当:中小家畜・環境研究室)
関連情報 |
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長崎県在来種「対馬地鶏」を活用した新銘柄地鶏の開発(成果の概要)(2007) | 日本農業新聞記事 (2008年8月12日) |
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「ながさきうまかどり(仮称)」の交配様式(成果情報・普及)(2007) |