新型コロナウイルス感染症に係る感染段階レベルの判断等について
1.感染段階レベルの引き上げについて
- 県全体の新規感染者数は、連続して過去最多を更新するなど急速に増加しており、県全体の病床使用率が20%を超過したことから、去る7月13日には感染段階レベルを2-Ⅰ(警戒警報)に引き上げたところです。
- しかしながら、長崎市では医療機関等のクラスター発生などもあり、7月15日には、病床使用率※がレベル2-Ⅱの基準である35%を超過したことから、その後の状況を注視してきたところですが、その後佐世保市においても7月16日から35%を超過しており、県全体の新規感染者が高い水準で推移する中で、今後も病床使用率の増加が一定継続するものと考えております。
※長崎医療圏、佐世保・県北医療圏の病床使用率
- これまで、人口やコロナ病床が多く、県全体の病床使用率に与える影響の大きい、長崎市と佐世保市については、感染状況を見極めた上で個別にレベル判断を行ってきたことから、こうした状況を踏まえ、本日(7月19日)から長崎市及び佐世保市の感染段階レベルを2-Ⅱに引き上げ、特別警戒警報を発令いたします。(※)
※長崎、佐世保・県北以外の医療圏については、病床数の規模が小さく、入院患者のわずかな増減でも病床使用率が大きく増減することから、現時点においては、個別のレベル判断は行わないこととします。
2.県民の皆様へのお願い
- 更なる感染拡大や医療提供体制のひっ迫を招かないよう、特に、長崎市及び佐世保市にお住いの方やこれらの地域に往来される方は、以下の対策の徹底をお願いします。
また、その他の地域の皆様にも、引き続きご協力をお願いします。
※熱中症を防ぐため、屋外では人と近くで会話をするとき 以外はマスクを外しましょう |
- これから夏休みを迎えるにあたり、普段会わない人との交流機会が増えることが想定されます。そうした楽しい時間を安心して過ごすためにも、そのような機会には改めて、感染防止対策に細心の注意を払っていただきますよう重ねてお願いいたします。
- 県としては、7月14日に政府分科会が示した5つの対策(ワクチン接種の加速化、検査のさらなる活用、効率的な換気、効率的な医療機能の確保、基本的な感染対策の徹底)も踏まえ、今後の県全体の対策〔レベル2-Ⅱ〕について速やかに検討を進めます。
参考資料
直近1週間(7/9~7/15)の感染状況
家庭内感染と学校で全体の7割超を占める |
学校と児童福祉施設で全体の6割超を占める |
年代別の感染者発生状況(前週比)
全年代で感染者数が増加し、前週比1.6倍
60代以上は約1.7倍に増加
60代以上の新規感染者数の推移(日ごと)
新規感染者の増加に伴い、60代以上の新規感染者も増加
入院者の年齢構成
入院者の約8割を60代以上の高齢者が占めている
入院率の推移
1月以降、入院率は減少しているが、依然として60代以上の入院率が高い状況
新規入院患者の重症度割合の比較
中等症の割合が前2週間と比較して10ポイント以上増加
県の医療体制における取組
1 効率的な病床の運用に向けた関係者への協力依頼
病状に即した療養体制の徹底
- コロナ軽症・無症状であり、コロナの症状以外でも入院不要であれば、原則、入院以外(宿泊療養、自宅・施設等)での療養とする
-
症状が回復した場合は、コロナ療養期間中であっても、原則、退院(宿泊・自宅療養)とする
自宅療養者への対応
- 自宅療養者は保健所による健康観察と、かかりつけ医や自宅療養サポート医による医療支援を継続し、症状悪化時は速やかに医療対応へつなげる
2 高齢者施設における感染者発生に備えた事前準備の徹底
施設内での療養に備えた体制の構築
- 施設内での療養を想定し、医療機関との協力体制や、施設内での訓練・研修など、事前に体制を整えておく
-
施設の協力医療機関をさらに拡充する
3 更なる病床の確保に向けた医療機関への協力依頼
コロナ病床のさらなる拡充
- 現在のコロナ確保病床(最大570床)をさらに拡充する
-
コロナ確保病床医療機関以外においても、自院関連の感染者については、自院での対応とする
会見資料
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